MICROSEIKI BL−111. 4台目修理記録
平成22年9月5日到着  9月19日完成 
M. 梱包の状況

A. 修理前の状況

  • このプレーヤーは20年位前にサエクのアームと共に中古で購入したものです。
    元の使用者が「重くて宅配便で送れない。」とのことで東名高速道路を車で途中まで受け取りに行きました。
    以来糸ドライブにてカートリッジを替えながらフォーク・ニューミュージックを中心にずっと使用してきましたが、数年前よりこちらの修理履歴「BL111 2台目(2008年10月)」の人と同じように回転ムラが発生するようになりました。
    最初のうちは電源スイッチを入れてしばらくしてからたまに発生していましたが、だんだんひどくなってきたので3年位前にテクニクスのSL1200Mk5Gに替えてしまいました。
    しかし、黒の小型のプレーヤーでは他のオーディオ機器とのバランスが悪く修理を決断しました。

B. 原因

  • 各部経年劣化。

C. 修理状況
  • 電解コンデンサー交換。
    リレー交換。
    半固定VR交換。
    モーターFGコイル清掃・コート塗布。
    モーターをオーバーホール(修理・清掃・給油)。
    電源ソケット交換。

K. 下蓋及び本体下部 修理状況

D. 使用部品
  • 電解コンデンサー       13個。
    リレー            1個。
    半固定VR          3個。
    フイルムコンデンサー     2個。
    3Pインレットソケット   1個 FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。

E. 調整・測定

F. 修理費  67,800円  オーバーホール修理

S. MICRO SEIKI BL−111 の仕様(マニアル・カタログより)

M. 梱包の状況
M1. ヒモを付ける時は、食い込みしないよう配慮する。 
M2. この場合、木箱入りなので、OK。 
M31. 重いタンテーブルが軸に刺さったまま! これでは、クションで上下の動きは押さえられますが、
                                   タンテーブルの自重の左右の動きは、軸が負う事になります。
       当方からの御願い「ターンテーブルは軸から、完全に浮かすか、別梱包にして下さい」
M32. タンテーブルの裏側に、クション材を充填してある。 
M41. 重い足(インシュレータ)も付いています。 
M42. 重い足(インシュレータ)も付いています。 
M43. 1個1Kg有ります。 
A. 修理前の状況
A11. 点検中 前から見る。 以下、「重い足(インシュレータ)」は取り外し、ゴム足がも付いています。 
A12. 点検中 前右から見る。
A13. 点検中 後から見る。
A14. 点検中 後左から見る。
A15. 点検中 上から見る。
A21. 点検中 下から見る。
A22. 点検中 下右から見る。
A23. 点検中 下左から見る。
A24. 点検中 下後から見る。
A31. 点検中 タンテーブルを取り、上から見る。
A32. 点検中 モータ部。
A33. 点検中 下蓋を取り、下から見る。
A41. 点検中 下蓋表
A42. 点検中 下蓋裏側
A43. 点検中 下蓋裏側、トランスカバー取り付け部分
A51. 点検中 タンテーブル、上から見る。
A52. 点検中 タンテーブル、上横から見る。
A53. 点検中 タンテーブルを裏側から見る。
A54. 点検中 タンテーブルを裏側横から見る。
A61. モーター軸、オイルが無い
C. 修理状況
C11. 修理前 制御基板
C12. 修理後 制御基板 半固定VR2個、電解コンデンサー7個、フイルムコンデンサー1個交換
C13. 修理前 制御基板裏
C14. 修理(半田補正)後 制御基板裏
C15. 完成制御基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C21. 修理前 電源・33/45切替基板
C22. 修理後 電源・33/45切替基板 半固定VR1個、電解コンデンサー6個、リレー1個交換
C23. 修理前 電源・33/45切替基板裏
C24. 修理(半田補正)後 電源・33/45切替基板裏
C25. 完成電源・33/45切替基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C31. 修理後 ヒューズ基板
C32. 修理前 ヒューズ基板裏
C33. 修理(半田補正)後 ヒューズ基板裏
C34. 完成ヒューズ基板裏
C41. 修理前 電源ソケット
C42. 修理中 電源ソケット取り付けプレート。 穴が小さいので加工が必要。
C43. 修理中 電源ソケット取り付けプレート。 ついでに軽く塗装する。
C44. 修理中 電源ソケット取り付けプレート木部穴、ボンドを染みこませる。
C45. 修理中 電源ソケット取り付けプレート穴。 ネジ穴にはドライバー等で奥まで塗り込む。
C46. 修理(交換)後 電源ソケット交換裏側、アースを取る。
C47. 修理(交換)後 電源ソケット交換 FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
C48. 修理中 ダストカバーヒンジ取り付け穴にも、ボンドを染みこませる。
C49. 修理中 ダストカバーヒンジ取り付け穴にも、ボンドを染みこませる。
C51. 修理中 モーター部を取り出す
C52. 修理中 モーター取り付けアダプターのオイル漏れ跡
C53. 修理中 モーターを取り外し、プリーを取る。
C532. モーター軸、オイルが無い
C54. 修理中 モーターをオーバーホール(修理・清掃・給油)
C55. 修理中 モーター上部軸受けのキズ
C56. 修理中 モーター下部軸受けのキズ
C57. 修理中 モーター軸、 比較的綺麗です。
C58. 修理中 モーター下、受け皿
C59. 修理中 モーターFGコイル。
C5A. 修理後 モーターFGコイル、コート液で固定する。
C61. 修理中 モーター固定子上から見る、錆が発生している。
C62. 修理後 モーター回転子上から見る、CRCで洗浄し、鉱物油を軽く塗布。
C63. 修理中 モーター固定子横から見る、錆が発生している。
C64. 修理後 モーター回転子横から見る、CRCで洗浄し、鉱物油を軽く塗布。
C65. 修理中 モーター固定子下から見る、錆が発生している。
C66. 修理後 モーター回転子下から見る、CRCで洗浄し、鉱物油を軽く塗布。
C71. モーター移動ラックギヤー、グリスが汚れている。
C72. モーター移動ラックギヤー、グリス交換。
C73. モーター移動ピニオン歯車、グリスが汚れている。
C74. モーター移動ピニオン歯車、グリス交換。
C81. 修理中  操作部、及び表示部点検。
C82. 交換部品
C91. 修理前  下から見る
C92. 修理後  下から見る。
C93. 下蓋を取り付ける。
C93. 足を取り付けて完成。
K. 下蓋及び本体下部 修理状況
K11. 修理前 下蓋表
K12. 修理中 下蓋表、ラッカーを吹く。
K13. 完成 下蓋表、さらにラッカーを吹き、 天日で乾燥する。
K21. 修理前 下蓋裏
K22. 修理前 下蓋のアーム取り付穴
K23. 修理後 下蓋のアーム取り付穴、ボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
K24. 修理前 下蓋のトランスカバー取り付穴
K25. 修理後 下蓋のトランスカバー取り付穴、ボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
K25. 修理後 下蓋のトランスカバー取り付穴、 さらに、ラッカーを吹く。
K26. 修理中 下蓋裏右側、圧縮材にボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
K27. 修理後 下蓋裏右側、 さらに、ラッカーを吹く。
K28. 完成後 下蓋裏右側、 集成材の所等、さらに、ラッカーを吹き固める。
K29. 修理中 下蓋裏左側、圧縮材にボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
K2A. 修理中 下蓋裏、圧縮材にボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
K2B. 完成 裏側、ラッカーを吹く。
K31. 修理前 下蓋等止めネジ、錆が少し出ている。
K32. 修理前 ついでに他の止めネジも、塗装する。
K33. 修理後 下蓋等止めネジ、ラッカーを軽く吹き付ける。
K51. 修理前 本体木枠下左
K52. 修理後 本体木枠下左、、圧縮材にボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
K53. 修理前 本体木枠下右
K54. 修理後 本体木枠下右、圧縮材にボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
K55. 修理中 本体木枠下後ろ左
K56. 修理中 本体木枠前左。
K57. 修理後 本体木枠下前右、操作パネル止めネジ穴も塗る、 ケース枠は2回目塗り。
K58. 修理後 本体木枠下前中、操作パネル止めネジ穴も塗る、 ケース枠は2回目塗り。
K59. 修理後 本体木枠下前左、操作パネル止めネジ穴も塗る、 ケース枠は2回目塗り。
K61. 修理中 本体アーム取り付け台周り修正材にもボンドを塗る。
K62. 修理中 モータ取付穴に再度ボンドを塗る。
E. 調整・測定
E1.  33回転ストロボ
E2.  45回転ストロボ
E5. 完成。  24時間エージング、左は「Technics SP−10mkV」。 
S. MICRO SEIKI BL−111 の仕様(カタログ・マニアルより) 
型式 アームレスプレイヤー BL−111
駆動方式 ベルトドライブ方式
使用モーター 8極24スロット、アウターローター型ブラシレスDCサーボモーター
定格回転数 33 1/3、45rpm
ターンテーブル 砲金製、直径310mm、重量10kg、慣性モーメント1500kg・cm2
回転ムラ 0.025%以下(WRMS)
SN比 60dB以上(JIS)
回転数微調整範囲 ±6%以内
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 12W
外形寸法 幅532×高さ230×奥行440mm
重量 36kg
価格 270,000円
付属 アームマウントベース A-1200シリーズ
A-1201 MICRO=MA-505L、 505LS、 505LX
AUDIO CRAFT=AC-300MKU
SAEC=WE-407/23
A-1202 SAEC=WE-308、 308N、 308SX、 317
GRACE、G-660P
A-1203 FR=FR-64、 64S、 64B、 64FX、 14
A-1204 FR=FR-24MKU 54
DENON=DA-303、 305、 307、 309、 401
VICTOR=UA-5045
A-1205 MICRO=MA-505XU、 505SU、 505MKV、 MA-808X
AUDIO CRAFT=AC-3000MC
A-1506 SME=3009/SU、 3009/SV、 3010RC
                       bl111-42x
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した者です、その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。  写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。
 Copyright(C) 2021 Amp Repair Studio All right reserved.