MICROSEIKI BL−111L. 2台目修理記録
平成22年3月26日  4月18日
A. 修理前の状況
  • 26年ほど前でしょうか? 購入したMICROのBl-111Lというプレーヤーを使っておりますが、 数年前から ごくたまに回転数が半分程の遅い回転しかあがらない事がございました。
    電源入れなおしたりすると、復旧していたので何とか使用しておりましたが、昨日からは全く 復旧せず 遅い回転のままとなっております。 もう一点気が付いたことは、少し回転時に コトコトと小さな音が聞こえます。
    6年前の新潟中越地震でラックから落下してしまい(新潟県小千谷市在中)、これまでかと思いましたが 奇跡的に キズは付いたものの 今日にまでレコードを聞かせてくれておりました。


B. 原因
  • 各部経年劣化。

C. 修理状況
  • モータ修理。
    ターンテーブル清掃・研磨・点検・注油。
    本体木部修理。
  • 各種基板修理
    TR(トランジスター)交換。
    電解コンデンサー1部交換。
    リレー交換。
    半固定VR交換。
    ヒューズ交換 。

H. 下蓋及び本体木部 修理状況

D. 使用部品
  • TR(トランジスター)   4個。
    電解コンデンサー      3個。
    リレー           1個。
    半固定VR         3個。
    ヒューズ          1個。

E. 調整・測定

F. 修理費  70,000円  オーバーホール修理

S. MICRO SEIKI BL−111L の仕様(マニアル・カタログより)

AA1. 地震前の機器(ユーザ提供)。
AA1. 地震直後の機器(ユーザ提供)。
A. 修理前の状況
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中、右から見る。
A13. 点検中、後から見る。
A131. 点検中、後から電源ソケット見る。
A14. 点検中、左から見る。
A21. 点検中、上から見る。
A22. 点検中、上から見る、落ちた時のキズ。
A23. 点検中、下から見る。
A24. 点検中、下から見る、大きな力が加わった。
A31. 点検中 下前から見る
A32. 点検中、下後から見る。
A41. 点検中、モーター駆動部見る、モーターの回転にゴロ音がある。
A51. 点検中、下蓋を取り、下から見る。
A61. 点検中、ターンテーブル表。
A62. 点検中、ターンテーブル裏。
C. 修理状況
C11. 修理前 制御基板
C12 .修理後 制御基板、 半固定VR2個、電解コンデンサー7個、フイルムコンデンサー2個交換
C13. 修理前 制御基板裏
C14. 修理(半田補正)後 制御基板裏
C15. 完成制御基板基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C21. 修理前 電源・33/45切替基板
C22. 修理後 電源・33/45切替基板。 半固定VR1個、電解コンデンサー6個、リレー1個交換
C23. 修理前 電源・33/45切替基板裏
C24. 修理(半田補正)後 電源・33/45切替基板裏
C25. 完成電源・33/45切替基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C41. 修理前 ヒューズ基板
C43. 修理前 ヒューズ基板裏
C44. 修理(半田補正)後 ヒューズ基板裏
C45. 完成ヒューズ基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C51. 修理前 モーターを軸側から見る
C52. 修理前 モーターを横側から見る。
C53. 修理前 モータープリーに固着したベルトの素材?
C54. 修理中 モーター架台分解、オイルが大量に付着」している。
C61. 修理中 モーター固定子巻き線、フランジにもオイルが付着している。
C62. 修理中 モーター回転子、錆びが出ている。
C63. 修理後 モーター回転子、錆びを落とす。
C64. 修理中 モーター回転子、 こちらは、注油していないので、軸受けを削っている!
C65. 修理中 モーター回転子、軸側。 錆びが出ている。
C66. 修理後 モーター回転子、軸側。 錆びを落とす。
C67. 修理中 モーター回転子、横から。 錆びが出ている。
C68. 修理後 モーター回転子モーター回転子、横から。 錆びを落とす。
C69. 修理中 モーター回転子、軸。 注油しているので綺麗。
C71. 修理中 モーターFGコイル。
C72. 修理中 モーター下側軸受け、オイル切れで削られている。
C73. 修理中 モーターFGコイル、絶縁コートで固定する。
C74. 修理中 モーター移動ラックギヤー、グリスが汚れている。
C75. 修理後 モーター移動ラックギヤー、グリス交換。
C76. 修理中 モーター移動ピニオン歯車、グリスが汚れている。
C77. 修理後 モーター移動ピニオン歯車、グリス交換。
C8. 交換部品
C91. 修理前  下から見る
C92. 修理後  下から見る
H. 下蓋及び本体木部 修理状況
H11. 修理前 本体後下裏の圧縮材の止めネジ穴。
H12. 修理前 本体前下裏の圧縮材。
H13. 修理中 本体前下裏の圧縮材、水性木工ボンドを塗布する。
H14. 修理中 本体前下裏の圧縮材、水性木工ボンド乾燥後。
H15. 修理中 本体前下裏の圧縮材、2回目、水性木工ボンドを塗布する。
H16. 修理前 本体右下裏の圧縮材。
H17. 修理中 本体右下裏の圧縮材、水性木工ボンドを塗布する。
H18. 修理後 本体右下裏の圧縮材、水性木工ボンド乾燥後。
H21. 修理前 本体後下裏の圧縮材。
H22. 修理中 本体後下裏の圧縮材、水性木工ボンドを塗布する。
H23. 修理中 本体後下裏の圧縮材、水性木工ボンド乾燥後。
H24. 修理中 本体後下裏の圧縮材、2回目水性木工ボンドを塗布する。
H25. 修理前 本体左下裏の圧縮材。
H26. 修理中 本体左下裏の圧縮材、水性木工ボンドを塗布する。
H27. 修理後 本体左下裏の圧縮材、水性木工ボンド乾燥後。
H31. 修理中 本体上部、タンテーブル架台を取り除き、1回目水性木工ボンド塗布乾燥後。
H32. 修理中 本体上部、タンテーブル架台を取り除き、1回目水性木工ボンド塗布乾燥後、後から見る。
H33. 修理中  本体上部、タンテーブル架台を取り除いた後、2回目水性木工ボンドを塗布する。
H34. 修理中  本体上部、タンテーブル架台を取り除いた後、2回目水性木工ボンドを塗布する、後から見る。
H40. 修理前 本体上部、アーム取り付け部。
H41. 修理後 本体上部、アーム取り付け部、水性木工ボンドを塗布し乾燥後。
H42. 修理前 本体上部、アーム取り付け部、後から見る。
H43. 修理後 本体上部、アーム取り付け部、後から見る。水性木工ボンドを塗布し乾燥後。
H44. 修理前 本体上部、ターンテーブル軸受け取り付け部。
H442. 修理後 本体上部、ターンテーブル軸受け取り付け部、水性木工ボンドを塗布し乾燥後。
H45. 修理前 本体上部、ターンテーブル軸受け取り付け部、後から見る。
H452. 修理前 本体上部、ターンテーブル軸受け取り付け部、後から見る。水性木工ボンドを塗布し乾燥後。
H46. 修理後 本体上部、モーター取り付け部。水性木工ボンドを塗布し乾燥後。
H462. 修理後 本体上部、モーター取り付け部、後から見る。水性木工ボンドを塗布し乾燥後。
H47. 修理前 電源コンセント。
H472. 修理後 電源コンセント取り付け部。
H473. 修理後 電源コンセント取り付け部。水性木工ボンドを塗布し乾燥後。
H51. 修理中 アーム&タンテーブル架台。
H52. 修理中 アーム&タンテーブル架台裏。
H53. 修理中 アーム&タンテーブル架台裏、この大きな止めネジが緩んでいる!! 締結には治具が必用です。
                              地震の力はすごい!
H54. 修理中 アーム&タンテーブル架台裏、 締結用治具が完成。
H61. 修理前 右クション足。
H62. 修理後 右クション足。
H63. 修理前 左クション足。
H64. 修理後 左クション足。
H64. 修理前 クション足ゴムのヒビ、経年変化のため。。
H65. 修理前 クション足、センター止めネジが食い込んで、切れそう!
H66. 修理中 クション足、センター止めネジ部が切れているので接着する。
H67. 修理中 クション足、センター止めネジ部が切れているので接着する、反対側。
H68. 修理後 クション足、ゴム接着材を周りに塗布し、皮膜を作り、劣化を防止する。
H69. 修理中 クション足取り付けネジ比較、 上=付いていた物、下=使用する物=座金を大きくして固定面積を多くする。
H71. 修理前 底板表。
H711. 修理中 底板表、キズを消す為と割れを防ぐのに、ラッカーを吹く。
H72. 修理前 底板裏。
H721. 修理中 底板裏、割れを防ぐのに、水性木工ボンドを塗布する。
H722. 修理中 底板裏、割れを防ぐのに、水性木工ボンドを塗布する。反対側から見る。
H73. 修理後 底板表、さらにラッカーを吹く、艶消しと艶有りを適当に混ぜて塗る。
H731. 修理後 底板表、目の粗い横も十分に、さらにラッカーを吹く。
H732. 修理後 底板表、目の粗い横も十分に、さらにラッカーを吹く。
H74. 修理前 底板裏、トランスカバーを取付ける所。
H741. 修理中 底板裏、トランスカバーを取付ける所、断面見る、糊が劣化している。
H742. 修理中 底板裏、トランスカバーを取付ける所、水性木工ボンドを塗布する。
H7421. 完成底板裏、トランスカバーを取付ける所、さらに、割れを防ぐのに、ラッカーを吹く。
H75. 修理中 底板裏、トランスカバーを取付ける所、反対側断面見る、糊が劣化している。
H751. 修理中 底板裏、トランスカバーを取付ける所、反対側。水性木工ボンドを塗布する。
H76. 完成底板裏、トランスカバーを取付ける所、反対側。さらに、割れを防ぐのに、ラッカーを吹く。
H761. 修理前 アーム取り付け穴、断面見る、糊が劣化している。
H77. 修理中 アーム取り付け穴、反対側断面、水性木工ボンドを塗布する。
H771. 完成アーム取り付け穴、反対側断面、さらに、割れを防ぐのに、ラッカーを吹く。
H78. 修理前 アーム取り付け穴、反対側断面見る、糊が劣化している。
H781. 修理中 アーム取り付け穴、反対側断面、水性木工ボンドを塗布する。
H782. 完成アーム取り付け穴、反対側断面、さらに、割れを防ぐのに、ラッカーを吹く。
H81. 修理前 底板蓋止めネジや基板止めネジ。
H82. 修理前 底板蓋止めネジや基板止めネジ2。
H83. 修理(塗装)中 底板蓋止めネジや基板止めネジ、錆止めにラッカーを吹き付ける。
E. 調整・測定
E1.  ストロボで測定。「33回転」
E2.  ストロボで測定。「45回転」
E5. 完成
S. MICRO SEIKI BL−111L の仕様(カタログ・マニアルより) 
型式 アームレスプレイヤー BL−111L (BL-111のロングアーム仕様)
駆動方式 ベルトドライブ方式
使用モーター 8極24スロット、アウターローター型ブラシレスDCサーボモーター
定格回転数 33 1/3、45rpm
ターンテーブル 砲金製、直径310mm、重量9.12kg、慣性モーメント1500kg・cm2
回転ムラ 0.025%以下(WRMS)
SN比 60dB以上(JIS)
回転数微調整範囲 ±6%以内
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 12W
外形寸法 幅597×高さ230×奥行440mm、 570W×440D×230Hmm(BL-111L)
重量 31.8kg、 38kg(BL-111L)
価格 270,000円
付属 アームマウントベース A-1200シリーズ
A-1201 MICRO=MA-505L、 505LS、 505LX
AUDIO CRAFT=AC-300MKU
SAEC=WE-407/23
A-1202 SAEC=WE-308、 308N、 308SX、 317
GRACE、G-660P
A-1203 FR=FR-64、 64S、 64B、 64FX、 14
A-1204 FR=FR-24MKU 54
DENON=DA-303、 305、 307、 309、 401
VICTOR=UA-5045
A-1205 MICRO=MA-505XU、 505SU、 505MKV、 MA-808X
AUDIO CRAFT=AC-3000MC
A-1506 SME=3009/SU、 3009/SV、 3010RC
                       bl111l-23k
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