LUXMAN T−110. 2台目修理記録
平成16年9月5日到着  9月12日完成
A. 修理前の状況
  • 音質が悪い。

B. 原因
  • 部品の経年劣化、特に電解コンデンサー劣化。

C. 修理状況
  • RF増幅、トラッキング、IF回路、MPX回路、修理・調整。
    半固定VR交換。
    電解コンデンサーをオーディオ用に交換。
    半田補正。
    フイルムコンデンサー交換。

D. 使用部品
  • 電解コンデンサ−(ミューズ使用) 24個。
    半固定VR                5個。
    フイルムコンデンサー         5個。
     

E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

F. 修理費  58,000円    「オーバーホール修理」

S. LUXMAN T−110 の仕様(マニアル・カタログより)

 
A. 修理前の点検
A1A. 点検中 上から見る
A1B. 点検中 頭のビニールが後退した電解コンデンサー
A1C. 点検中 FMフロントエンドの局発には通信機と同じエアートリマーが用いられている!
A2A. 点検中 下から見る
A2. 点検中 オーディオ出力部は銅線で補強してある
A3. 点検中 RCA端子郡 固定出力RCA端子は金メッキ
C. 修理状況
C1A. 修理前 基盤
C1B. 修理後 基盤 調整用半固定VR5個、電解コンデンサー24個、フイルムコンデンサー5個交換
C1C. 修理前  基盤裏
C1D. 修理(半田補正)後  基盤裏
C1E. 完成基板裏 洗浄後
      写真紛失
C2A. 修理前 FMフロントエンド 経年変化で、コアの位置が大分動いています
C2B. 修理後 FMフロントエンド
C2C. 修理前 FMフロントエンド裏
C2D. 修理(半田補正)後 FMフロントエンド裏
C7A. パネル清掃
C8. 交換部品
C9A. 修理前 上から
C9B. 修理後 上から
C9C. 修理前 下から
C9D. 修理後 下から
E. 調整・測定
E1. 測定・調整
E2A. 感度、RL分離測定調整 R側
     見方
     上のFMステレオ信号発信器より 83MHZで 400Hの Rのみ変調信号を 60dBで出す
     これを受信し出力を測定する、
     下左側の歪み率計=0.5%、左メータ=L出力、右メータ=R出力(最大1%レンジ)
     真ん中電圧測定器、赤針=R出力、黒針=L出力(最大3Vレンジ)
     下右側出力波形 上=R出力、下=L出力。
E2B. 感度、RL分離測定調整 L側
     見方
     上のFMステレオ信号発信器より 83MHZで 400Hの Lのみ変調信号を 60dBで出す
     これを受信し出力を測定する、
     下左側の歪み率計=0.5%、左メータ=L出力、右メータ=R出力(最大1%レンジ)
     真ん中電圧測定器、赤針=R出力、黒針=L出力(最大3Vレンジ)
     下右側出力波形 上=R出力、下=L出力。
F.上位測定器による 調整・測定
F1.  FM感度・歪み率測定
      見方
     左中のFMステレオ信号発信器より400HZのステレオ信号を左下信号発生器に送る
     左下信号発生器で82MHZ変調信号を 30dBで出す
     これを受信し出力を測定する、
     右側オシロ=波形観測、右下=歪み率計測
F2.  FM感度・歪み率測定
      見方
     左中のFMステレオ信号発信器より1000HZのステレオ信号を左下信号発生器に送る
     左下信号発生器で82MHZ変調信号を 30dBで出す
     これを受信し出力を測定する、
     右側オシロ=波形観測、右下=歪み率計測
F3.  RL分離測定
      見方
     左中のFMステレオ信号発信器よりL側のみ、1000HZのステレオ信号を左下信号発生器に送る
     左下信号発生器で82MHZ変調信号を 30dBで出す
     これを受信し出力を測定する、
     右側オシロ=波形観測、上=R信号出力 下=L信号出力
     中右=レベル計 赤=R信号出力 黒=L信号出力
F4.  RL分離測定
      見方
     左中のFMステレオ信号発信器よりR側のみ、1000HZのステレオ信号を左下信号発生器に送る
     左下信号発生器で82MHZ変調信号を 30dBで出す
     これを受信し出力を測定する、
     右側オシロ=波形観測、上=R信号出力 下=L信号出力
     中右=レベル計 赤=R信号出力 黒=L信号出力
F5.  24時間エージング。
F6.  完成
S. LUXMAN T−110 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 FMステレオチューナー T−110
IHF実用感度 1.7μV
SN比50db-RF入力感度 mono=2.8μV、 stereo=36μV
アルティメイトSN比 mono=77dB、 stereo=72dB
2信号選択度 70dB
振幅変調抑圧度 53dB
キャプチャー比 1.3dB
イメージ比 110dB
IF妨害除去比 110dB
周波数特性 20Hz〜15kHz
全高調波歪率 mono=0.06%(1kHz)、 stereo=0.08%(1kHz)
出力電圧 1V
外形寸法 幅485×高さ114×奥行243mm
重量 7.6kg
価格 96,000(1975年9月発売)
                       t110-2-r
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