Sansui AU−D907X.  7台目修理記録
平成14年6月5日到着  6月22日完成 
注意 このAMPはRL−SPのアース側にもAMPが入っています
    よって、AMPのシャーシにSPの線(アース側)を接続してはいけません、共通にしてもいけません、終段TRが死にます
A. 修理前の状況
  今年3月ヤフーオークションにて都内の方よりお譲り頂いたもの、経年劣化が進行しているようです。
 @トランスの唸り (電源の入れ方で若干唸る音が変わります)。
 A「サー」というノイズ (ツィーターから出ます)。
 B演奏中に「ブツ」と不定期にノイズ。
 Cフィルター切り替えスイッチの接触不良 (スイッチのバネが不良?)。
 D各ボリューム、スイッチのガリ。

B.原因
 TR(トランジスター)/FET(電界効果トランジスター)の劣化。

C. 修理状況
  SP接続リレー交換
  メインAMPのバランス/バイアス半固定VR交換
  メインAMPの初段FET(電界効果トランジスター)交換
  フラット/コントロールAMPの初段FET(電界効果トランジスター)交換
  コントロール基板FET(電界効果トランジスター)交換
  取り外し、各基板の半田不良を修理します、所謂、半田補正作業。
  配線手直し、補強

D.使用部品
 バランス/バイアス半固定VR 13mmΦ高級品   12個
 メインAMPの初段FET(電界効果トランジスター)                   2個
 フラット/コントロールAMPの初段FET(電界効果トランジスター)         4個
 SP接続リレ                           2個
 SP接続端子                          1個
 メインVR                            1個
 バランスVR                           1個

E. 修理費  38,000円    通常修理。
                      SP接続端子、メインVR、バランスVR支別途給。

S. Sansui AU−D907X の仕様(マニアル・カタログより)

1. SP端子、SP接続リレー交換、プロテクト基板修理
2. SP接続リレー基板半田補正
3. RLメインAMP修理
4. RLメインAMP半田補正
5. SW基板半田補正
6. EQ基板修理
7. EQ基板半田補正
8. コントロール基板修理、メインVR、バランスVR、入力表示ランプ交換
9. コントロール基板の半田補正
10. パネル清掃
11. 完成 上から
12. 完成 下から
13. 出力/歪み率確認・調整
14. 出力34V=144W 歪み率=0.05% 1000HZ AUX入力
   右=赤針=上 左=黒針=下  右下=入力波形
15. 出力34V=144W 歪み率=0.05% 400HZ AUX入力
   右=赤針=上 左=黒針=下  右下=入力波形
16. 出力34V=144W 歪み率=0.07% 1000HZ MC入力
   右=赤針=上 左=黒針=下  右下=入力波形
17. 出力34V=144W 歪み率=0.1% 400HZ MC入力
   右=赤針=上 左=黒針=下  右下=入力波形、ハムを拾っている
S. Sansui AU−D907X の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 インテグレーテッドDCアンプ AU-D907X
パワーアンプ部 Xバランス・アンプ(Twin Diamond Balanced Drive Amp)方式
実効出力(両ch駆動) 180W+180W(6Ω、10Hz〜20kHz)
160W+160W(8Ω、10Hz〜20kHz)
250W+250W(4Ω、1kHz)
210W+210W(6Ω、1kHz)
180W+180W(8Ω、1kHz)
全高調波歪率 0.003%(8Ω、10Hz〜20kHz、実効出力時)
0.005%(6Ω、10Hz〜20kHz、1/2実効出力時)
混変調歪率(60Hz=7kHz=4=1) 0.003%(8Ω、実効出力時)
出力帯域幅(IHF、両ch動作、THD0.03%) 5Hz〜80kHz
ダンピングファクター(新IHF、20Hz〜20kHz) 100(6Ω)
周波数特性(1W) DC〜300kHz +0 -3dB
エンベロープ歪 測定限界以下
TIM歪(Sawtooth法) 測定限界以下
スルーレイト ±300V/μsec(6Ω)
ライズタイム 0.5μsec
イコライザーアンプ部(Hi-Precisionイコライザー)
入力感度/入力インピーダンス(1kHz) Phono MM=2.5mV/47kΩ
Phono High MC=2.5mV/100Ω
Phono MC Low=100μV/3.2Ω(MCトランス採用)
Phono MC High=300μV/40Ω(MCトランス採用)
CD、Tuner、Tape1、2=150mV/47kΩ
Phono最大許容入力(1kHz、THD 0.01%) MM=300mV
High MC=300mV
MC High=35mV(トランス方式)
出力レベル/インピーダンス Tape rec=150mV/600Ω
RIAA偏差(MM、Rec out) 20Hz〜300kHz ±0.2dB
SN比(Aネットワーク、ショートサーキット) Phono MM=90dB
Phono MC=80dB以上(100μV)
CD、Tuner、Tape=110dB
トーンコントロール Bass最大変化量=±10dB(20Hz)
Treble最大変化量=±10dB(20kHz)
トーンセレクター Bass=100Hz、200Hz
Treble=4kHz、8kHz
サブソニックフィルター 16Hz(-3dB、6dB/oct)
オーディオミューティング -20dB
総合
定格消費電力(電気用品取締法) 370W
外形寸法 幅466x高さ161x奥行431mm
重量 20.5kg
価格 189,000(1984年発売)
                      d907x-7h
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