Sansui AU−D907X.  8台目修理記録
平成14年8月5日到着  8月26日完成 
注意 このAMPはRL−SPのアース側にもAMPが入っています
    よって、AMPのシャーシにSPの線(アース側)を接続してはいけません、共通にしてもいけません、終段TRが死にます
  1. 修理前の状況
    症状は、電源を入れてから3分から5分くらいくすると、 スピーカーから「ブツン」という大きな音がして、切れて しまいます
    そのままにしていると、しばらくして音が 出始めるのですが、また、3分から4分くらいすると、 同様に切れてしまいます
    それの繰り返しです
    このアンプもオークションで購入したものです

  2. 原因
    TR(トランジスター)/FET(電界トランジスター)の劣化。

  3. 修理状況
    SP接続リレー交換
    メインAMPのバランス/バイアス半固定VR交換
    メインAMPの初段FET(電界効果トランジスター)交換
    フラット/コントロールAMPの初段FET(電界効果トランジスター)交換
    コントロール基板FET(電界効果トランジスター)交換
    取り外し、各基板の半田不良を修理します、所謂、半田補正作業。
    配線手直し、補強

  4. 使用部品
    バランス/バイアス半固定VR 13mmΦ高級品   12個
    メインAMPの初段FET(電界効果トランジスター)          2個
    フラット/コントロールAMPの初段FET(電界効果トランジスター)   4個
    SP接続リレ                           2個
    電解コンデンサー                       4個

     
  5. 修理費  38,000円    通常修理。

  6.  Sansui AU−D907X の仕様(マニアル・カタログより)

1−1. SP接続リレー交換、プロテクト基板修理
1−2. SP接続リレー基板半田補正
2−1. RLメイン・ドライブAMP基板 修理前
2−2. RLメイン・ドライブAMP基板 修理後
    初段FET(電界効果トランジスター)、半固定VR交換
2−3. RLメイン・ドライブAMP基板裏 修理前
2−4. RLメイン・ドライブAMP基板裏 半田補正
2−5. RLメイン・ドライブAMP基板取り付け
3−1. 低電圧基板、コントロール基板、メインVR、バランスVR修理、入力表示ランプ交換
3−2. 修理前 定電圧基板
3−3. 修理後 定電圧基板
3−4. 修理前 コントロール基板、赤いマジックの所が半田不良の所
3−5. 修理後 コントロール基板
4−1. EQ基板修理前
4−2. EQ基板修理後
    初段FET(電界効果トランジスター)、半固定VR、カップリング・コンデンサー交換
4−3. EQ基板裏修理前
4−4. EQ基板裏 半田不良場所
4−5. EQ基板裏修理(半田補正)後
4−6. SW基板裏修理前
4−7. SW基板裏修理(半田補正)後
5. パネル清掃
6−1. 完成 上から
6−2. 完成 下から
7−1. 出力/歪み率確認・調整
7−2. R出力36V=162W 歪み率=0.09% 1000HZ AUX入力
7−3. R出力36V=162W 歪み率=0.09% 400HZ AUX入力
7−4. L出力36V=162W 歪み率=0.09% 1000HZ AUX入力
7−5. L出力36V=162W 歪み率=0.08% 400HZ AUX入力
7−6. R出力36V=162W 歪み率=0.03% 1000HZ MM入力
7−7. R出力36V=162W 歪み率=0.03% 400HZ MM入力
7−8. L出力36V=162W 歪み率=0.05% 1000HZ MM入力
7−9. L出力36V=162W 歪み率=0.05% 400HZ MM入力
18. 完成、引き続き30分の連続定格実働、24時間エージングに入る。
          写真紛失
20. 再修理
   EQ基板の出力TR(トランジスター)の半田不良
21. 隣の半田ポイントまで半田を盛る
S. Sansui AU−D907X の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 インテグレーテッドDCアンプ AU-D907X
パワーアンプ部 Xバランス・アンプ(Twin Diamond Balanced Drive Amp)方式
実効出力(両ch駆動) 180W+180W(6Ω、10Hz〜20kHz)
160W+160W(8Ω、10Hz〜20kHz)
250W+250W(4Ω、1kHz)
210W+210W(6Ω、1kHz)
180W+180W(8Ω、1kHz)
全高調波歪率 0.003%(8Ω、10Hz〜20kHz、実効出力時)
0.005%(6Ω、10Hz〜20kHz、1/2実効出力時)
混変調歪率(60Hz=7kHz=4=1) 0.003%(8Ω、実効出力時)
出力帯域幅(IHF、両ch動作、THD0.03%) 5Hz〜80kHz
ダンピングファクター(新IHF、20Hz〜20kHz) 100(6Ω)
周波数特性(1W) DC〜300kHz +0 -3dB
エンベロープ歪 測定限界以下
TIM歪(Sawtooth法) 測定限界以下
スルーレイト ±300V/μsec(6Ω)
ライズタイム 0.5μsec
イコライザーアンプ部(Hi-Precisionイコライザー)
入力感度/入力インピーダンス(1kHz) Phono MM=2.5mV/47kΩ
Phono High MC=2.5mV/100Ω
Phono MC Low=100μV/3.2Ω(MCトランス採用)
Phono MC High=300μV/40Ω(MCトランス採用)
CD、Tuner、Tape1、2=150mV/47kΩ
Phono最大許容入力(1kHz、THD 0.01%) MM=300mV
High MC=300mV
MC High=35mV(トランス方式)
出力レベル/インピーダンス Tape rec=150mV/600Ω
RIAA偏差(MM、Rec out) 20Hz〜300kHz ±0.2dB
SN比(Aネットワーク、ショートサーキット) Phono MM=90dB
Phono MC=80dB以上(100μV)
CD、Tuner、Tape=110dB
トーンコントロール Bass最大変化量=±10dB(20Hz)
Treble最大変化量=±10dB(20kHz)
トーンセレクター Bass=100Hz、200Hz
Treble=4kHz、8kHz
サブソニックフィルター 16Hz(-3dB、6dB/oct)
オーディオミューティング -20dB
総合
定格消費電力(電気用品取締法) 370W
外形寸法 幅466x高さ161x奥行431mm
重量 20.5kg
価格 189,000(1984年発売)
                      d907x-8x
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