GAS THOEBE. 3台目修理記録
平成22年9月13日到着    10月2日完成
A. 修理前の状況
  • 5年ほど前にJBL4333Bのウーファーのエッジが劣化していたのを気付かず使用していたら、焦げるようなにおいがしてきたので、サランネットを外すとウーファーが無残な姿をしていました。
    その際にパワーアンプ(スレッショルド ステイシス3)も破損をし、システムが使用できなくなってしまいました。
     私も若くなくなり聴覚が衰える前にあの時の音を聞きたくなり、今回、ウーファーとパワーアンプの修理について購入店で相談したところ、パワーアンプの破損は、プリアンプの不具合ではないかと教えられました。
     左側のウーファーはエッジがボロボロでコーン紙は前後したのですが、右側のウーファーはコイルが焼けているようで、コーン紙がくっついてしまい、指で押しても前後しなくなっていました。
     購入店の話ではJBLウーファーとスレッショルドは修理可能だが、THOEBEはメーカー修理が終了しているので修理を受け付けられないとのことでした。
     新しいプリアンプを購入するしかないかと思っていましたが、やはり、4333とスレッショルドとTHOBEの組合せに愛着があり修理したい。

B. 原因
  • 経年劣化

C. 修理状況
  • 電解コンデンサー交換。
    半固定VR交換。
    配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。
    OP−AMP交換。
    1部TR(トランジスター)交換。
    1部フイルムコンデンサー交換。
    RCA端子交換。
    リレー交換。


D. 使用部品
  • 半固定VR                       8個。
    電解コンデンサー                  27個。
    フイルムコンデンサー                32個。
    OP−AMP                      4個。
    TR(トランジスター)                 12個。
    RCA端子                     11組22個。
    リレー                          1個。


E. 調整・測定

F.上位測定機器での調整・測定

F. 修理費                 115,000円

S. GAS THOEBE の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A10. 点検中 前から見る。
A11. 点検中 前右から見る
A12. 点検中 右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後から見る、 入出力RCA端子郡。
A16. 点検中 電源コード接続部分。
A17. 点検中 電源コード接続部分、3Pインレットに交換可能、今回見送り。FURUTECH製FURUTECH SS−7B 金メッキ。
A18. 点検中 後左から見る
A19. 点検中 左から見る
A21. 点検中 上から見る
A22. 点検中 下から見る。
A31. 点検中 下前から見る
A32. 点検中 下前左から見る
A33. 点検中 下後から見る
A34. 点検中 下後右から見る
A41. 点検中 上・側面カバーを取り、上から見る。
A42. 点検中 上・側面カバー、基板を取り、上から見る。
C. 修理状況
C10. 修理前 下ケースを取り、下から見る
C11. 修理後 下ケースを取り、下から見る
C12. 修理中 基板+前パネル+後シャーシ取る
C13. 修理前 メイン基板
C14. 修理前 メイン基板拡大
C15. 修理後 メイン基板拡大 電解コンデンサ−個18、フイルムコンデンサー6個交換
C16. 修理前 基板裏
C17. 修理(半田補正)後 基板裏、フイルムコンデンサー6個追加、 全ハンダやり直す
C18. 修理中 基板裏、差し込み基板を取り付け
C19. 完成基板裏 不要なフラックスを取り、洗浄し、コート液を塗布する。
C1A. 修理中 RCA端子を半田付け中
C21. 修理前 EQ−AMP基板
C22. 修理後 EQ−AMP基板 電解コンデンサ−4個、フイルムコンデンサー6個、半固定VR4個交換
C23. 修理後 EQ−AMP基板 電解コンデンサ−4個、フイルムコンデンサー6個、半固定VR4個、TR(トランジスター)12個、OP−AMP1個交換
C23. 修理前 EQ−AMP基板裏
C24. 修理(半田補正)後 EQ−AMP基板裏 全ハンダやり直す
C25. 完成EQ−AMP基板裏 不要なフラックスを取り、洗浄し、コート液を塗布する。
C31. 修理前 バッファーAMP基板
C32. 修理後 バッファー−AMP基板 電解コンデンサ−4個、フイルムコンデンサー12個、半固定VR4個、TR(トランジスター)個、撮影後OP−AMP1個交換
C33. 修理前 バッファーAMP基板裏
C34. 修理(半田補正)後 バッファーAMP基板裏、フイルムコンデンサー2個追加、 全ハンダやり直す
C35. 完成バッファーAMP基板裏 不要なフラックスを取り、洗浄し、コート液を塗布する。
C41. 修理前 出力リレー基板
C42. 修理後 出力リレー基板 電解コンデンサ−1個、リレー1個交換
C43. 修理前 出力リレー基板裏
C44. 修理(半田補正)後 出力リレー基板裏 全ハンダやり直す
C45. 完成出力リレー基板裏裏 不要なフラックスを取り、洗浄し、コート液を塗布する。
C51. 修理前 Mode SW基板
C52. 修理修理(半田補正)後 Mode SW基板 全ハンダやり直す
C53. 完成Mode SW基板 不要なフラックスを取り、洗浄し、コート液を塗布する。
C54. 修理前 Mode SW基板裏
C55. 修理(半田補正)後 Mode SW基板裏 全ハンダやり直す
C56. 修理中 Mode SW基板裏 不要なフラックスを落とす、 普通は掃除機で吸いながら行うので写真は撮らず。
C57. 完成Mode SW基板裏 不要なフラックスを取り、洗浄し、コート液を塗布する。
C61. 修理前 Tape SW基板
C63. 修理前 Tape SW基板裏
C64. 修理(半田補正)後 Tape SW基板裏 全ハンダやり直す
C65. 修理中 Tape SW基板裏 不要なフラックスを落とす、 普通は掃除機で吸いながら行うので写真は撮らず。
C66. 完成Tape SW基板裏 不要なフラックスを取り、洗浄し、コート液を塗布する。
C71. 修理前 入力切替SW基板
C73. 修理前 入力切替SW基板裏
C74. 修理(半田補正)後 入力切替SW基板裏 全ハンダやり直す
C75. 修理中 入力切替SW基板裏 不要なフラックスを落とす、 普通は掃除機で吸いながら行うので写真は撮らず。
C76. 完成入力切替SW基板裏 不要なフラックスを取り、洗浄し、コート液を塗布する。
C81. 修理前 入出力RCA端子郡
C82. 修理中 入出力RCA端子郡、 端子を取る
C83. 修理中 入出力RCA端子郡、 CRCで錆取中
C84. 修理中 入出力RCA端子郡、 CRCで錆を取る
C85. 修理中 入出力RCA端子郡、 フォノ端子は絶縁型を使用するので、穴の拡大が必用、ステンレス用歯を使用。
C86. 修理後 入出力RCA端子郡
C87. 修理後 入出力RCA端子郡2
C86. 修理前 入出力RCA端子郡裏
C87. 修理中 入出力RCA端子郡裏
C91. 修理前 電源トランス止めネジ、 錆びている
C92. 修理(交換)後 電源トランス止めネジ
C93. 修理前 電源コンセント・フューズ基板裏
C94. 修理(半田補正)後 電源コンセント・フューズ基板裏
C95. 完成電源コンセント・フューズ基板裏 不要なフラックスを取り、洗浄し、コート液を塗布する。
CA1. 修理中 前パネル清掃
CA1. 修理中 前パネル裏
CA2. 修理(清掃)前 バランスVR
CA3. 修理(清掃)後 バランスVR
CB1. 修理前 トランス引きだし線のコネクター
CB2. 修理中 トランス引きだし線のコネクター、 コネクター首の所を収縮チューブで保護する
CB3. 修理中 他の引きだし線のコネクター等、 コネクター首の所を収縮チューブで保護する
CC1. 修理(塗装)前 ケース止めネジ、 錆が発生している
CC2. 修理(塗装)後 ケース止めネジ、 ラァツカーを軽く吹き付ける、 半分つや消し塗装
CE1. 交換部品
CE2. 交換部品、 半固定VR
CE3. 交換部品、 TR(トランジスター)12個、 OP−AMP5個
CF1. 修理前 上から見る
CF2. 修理後 上から見る
CF3. 修理前 基板を取り外し、上から見る
CF4. 修理後 基板を取り外し、上から見る
CF3. 修理前 下から見る
CF4. 修理後 下から見る
CF5. 完成 綺麗なお尻で帰ります
E. 調整・測定
E1. 出力・歪み率測定・調整
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
E21. 出力=1V 歪み率=0.01%(0.1%レンジ) AUX入力 1000HZ
E22. 出力=1V 歪み率=0.01%(0.1%レンジ) AUX入力 400HZ
E31. 出力=1V 歪み率=0.02%(0.1%レンジ) MM入力 1000HZ
E32. 出力=1V 歪み率=0.02%(0.1%レンジ) MM入力 400HZ
E41. 出力=15Vの出力でも飽和しない! 歪み率=0.04% MM入力 1000HZ
       このAMPは入力ジャックの抜き差し等は、十分注意する事。ミスをするとメインAMPやSPを壊します。
E41. 出力=15Vの出力でも飽和しない! 歪み率=0.04% MM入力 400HZ
       このAMPは入力ジャックの抜き差し等は、十分注意する事。ミスをするとメインAMPやSPを壊します。
F. 上位測定機器での調整・測定
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
F2A. 「AUX入力」周波数特性 VR=MAX 入力=150mV一定  薄い色=L
F2B. 入出力特性測定(AUX入力) 30HZ Filter ON
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2C. 入出力特性測定(AUX入力) 20HZ LowPassFilter ON
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2D. 入出力特性測定(AUX入力) 10HZ LowPassFilter ON
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2E. 「AUX入力」周波数特性 VR=MAX BASS・TREBLE=MAX 入力=150mV一定  薄い色=L
F2F. 「AUX入力」周波数特性 VR=MAX BASS・TREBLE=MIN 入力=150mV一定  薄い色=L
F2G. 「AUX入力」歪み率測定  VR=MAX 入力=150mV一定 薄い色=L
F3A. 「MM入力1」周波数特性 VR=MAX 入力=0.5mV一定
F3B. 「MM入力2」周波数特性 VR=MAX 入力=0.5mV一定
E6.完成  24時間エージング
S. GAS THOEBE の仕様(マニアル・カタログより)
型式、価格 コントロール(プリ)アンプ  THOEBE 価格((株)バブコ)¥366,000円
<Phono>
ゲイン 42dB/1000Hz
入力インピーダンス 47kΩ/100pFシャント
入力感度 1.6mV/1Khz
最大入力 110mV/1Khz
ノイズ 0.6μV(20Hz〜20kHz)、 0.25μV(400Hz〜20kHz)
出力インピーダンス 約500Ω
<High Level
ゲイン 20dB/1000Hz
入力インピーダンス 53kΩ/VR Full C.C.W、 36kΩ/VR Full C.W。
入力感度 200mV/1Khz
最大入力 1.2V/RMS
ノイズ 5μV(20Hz〜20kHz)
総合
最大出力 2V R.M.S.
外形寸法 417(W)×129(H)×196(D)mm
重量 13.6kg
                     thoebe-32y
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