A−10−typeW 修理記録
平成15年3月1日到着 4月5日完了 
寸評 とにかくサ−ビスマン泣かせの修理しにくい機器。 後のメンテナンスを考慮した設計になっていない
    中の変更が凄い、幾つバ−ジョンが有るのでしょう?
  • A.修理前の状況
      左側から、ときどき音が出なくなります
      
  • B.原因
      経年変化による劣化
      
  • C.修理状況
      初段FET/TR交換
      半固定VR 交換
      フイルムコンデンサ− 1部交換
      電解コンデンサ− 交換
      出力リレー 交換
      入力リレー 交換
      配線手直し、補強
      経年劣化による各部ハンダ補正
       
  • D.使用部品
      半固定VR                               2個
      フイルムコンデンサ−                        6個
      電解コンデンサ−(オ−デオコンデンサ−ミュ−ズ使用)    個
      出力リレー                               4個
      入力リレー                                3個
      FET(電解トランジスタ−)                      2個
      TR(トランジスタ−)
  • E.調整・測定

  • F.修理費 95,000円   オーバーホール修理。

  • S. NEC A−10−typeW の仕様(マニアルより)

A.修理前の状況
A−1.修理前 パネル見る A−10−typeW
A−2.修理前 左側が、約20KHZで発振しているのが、音が出ない原因、この発振を気づかずにいると、
          やがて、終段TR(トランジスタ−)が死ぬ          
A−3.修理前 フイルムコンデンサーの比較 青色=着いている物 茶色=交換する物
C.修理状況
C−1A.修理前 入力&REC出力切り替えSW基板
C−1B.修理後 入力&REC出力切り替えSW基板 電解コンデンサ−4個交換
C−1C.修理前 左=メインVR基板 中=入力&REC出力切り替えSW基板 左=ホーンジャック基板
C−1D.修理(ハンダ補正)後 左=メインVR基板 中=入力&REC出力切り替えSW基板 左=ホーンジャック基板
C−2A.修理前 左=メインAMP・L・VR 中=メインAMP・R・VR 左=メインVR 基板
C−2B.修理後 左=メインAMP・L・VR 中=メインAMP・R・VR 左=メインVR 基板
           電解コンデンサ−4個、リレ−3個交換
C−2C.修理前 VR基板 裏
C−2D.修理(ハンダ補正)後 VR基板 裏
C−3A.修理前 ドライブ基板
C−3B.修理後 ドライブ基板 電解コンデンサ−12個、FET2個、半固定VR2個交換 フイルムコンデンサ−2個追加
            ラッピング配線は全てハンダを浸込ませる
C−3C.修理前 ドライブ基板 裏
C−3D.修理前 ドライブ基板 裏 ハンダ不良ヶ所
    ↑                    ↑                                   ↑
C−3E.修理前 ご覧の様に、少し押すと、ハンダが取れてしまう
C−3F.修理(ハンダ補正)後 ドライブ基板 裏
C−4A.修理前 終段基板
C−4B.修理後 終段基板 電解コンデンサ−10個交換
C−4B.修理後 終段基板 ラッピング配線は全てハンダを浸込ませる
C−4C.修理前 終段基板 裏
C−4D.修理(ハンダ補正)後 終段基板 裏
C−5A.修理前 RCA入力端子切り替え基板 裏
C−5B.修理前 RCA入力端子切り替え基板 裏 ハンダ不良
            力が加わるので取れやすい
C−5B.修理(ハンダ補正)後 RCA入力端子切り替え基板 裏
C−6A.修理前 EQ−AMP基板
C−6B.修理後 EQ−AMP基板 電解コンデンサ−12個、FET2個交換 フイルムコンデンサ−4個交換、2個追加
C−6C.修理前 EQ−AMP基板 裏
C−6D.修理(ハンダ補正)後 EQ−AMP基板 裏
C−7A.修理前 EQ電源&SW基板
C−7B.修理後 EQ電源&SW基板 電解コンデンサ−14個交換
C−7C.修理前 EQ電源&SW基板 裏
C−7D.修理(ハンダ補正)後 EQ電源&SW基板 裏
C−8A.修理前 SP端子&プロテクト基板
C−8B.修理後 SP端子&プロテクト基板  電解コンデンサ−5個、リレー4個交換
C−8C.修理前 SP端子&プロテクト基板 裏
C−7D.修理(ハンダ補正)後 SP端子&プロテクト基板 裏
C−8A.パネル清掃
C−8B.交換部品
C−9A.修理前 上から見る
C−9B.修理後 上から見る
C−9C.修理前 下から見る
C−9D.修理後 下から見る
E.調整・測定
E−1. 修理前 出力、歪み測定
E−2A.SP出力=24V=72W  歪み率=0.08%歪み AUX入力 1000HZ
E−2B.SP出力=24V=72W  歪み率=0.08%歪み AUX入力 400HZ
E−3A.SP出力=24V=72W  歪み率=0.03%歪み MM入力 1000HZ
E−3B.SP出力=24V=72W  歪み率=0.03%歪み MM入力 400HZ
E−4.完成 24時間エージング
S. NEC A−10typeW の仕様(カタログ・マニアルより)
型式 ハイクオリティインテグレーテッドアンプ
パワーアンプ部
回路方式 全段ダイレクトDCサーボ回路
実効出力(両ch駆動、
正弦波入力、20Hz〜20kHz)
120W+120W(4Ω)
60W+60W(8Ω)
全高調波歪率(実効出力時) 0.004%以下
混変調歪率(実効出力時) 0.004%以下
周波数特性 5Hz〜300kHz
入力感度/インピーダンス 1.23V/20kΩ
プリアンプ部
回路方式 High Gm FETダイレクト入力DCサーボEQアンプ回路
入力感度/インピーダンス Phono MM:2.5mV/47kΩ
CD、Tuner、AUX、Tape1、2:150mV/20kΩ
出力レベル/インピーダンス Rec出力:150mV
プリアンプ出力:1.23V/600Ω
SN比 Phono:90dB(-142dBV)
CD、Tuner、AUX、Tape1、2:110dB(-126dBV)
RIAA偏差 ±0.2dB以内
Phono最大許容入力 150mV
サブソニックフィルター 15Hz:-3dB、6dB/oct
フォノイコライザーに組込み
(Phono Direct時はノンフィルター)
入出力位相 同相
但しプリアウトのみ正極性、逆極性の両出力あり
総合
回路方式 シャントレギュレータ方式+リザーブ電源
消費電力 230W
外形寸法 幅430x高さ165x奥行き485mm
重量 27kg
価格 ¥125,000  1987年10月21日発売
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