Technics SP−10mkV. 12台目修理記録
ターンテーブルの点検レコードプレヤーの修理梱包はこちらを参考 平成24年3月19日持込  3月28日完成 
 YAMAHAB−3、DiatoneDA−A100ユーザー。
注意 このAMPは初期のC−MOS−ICそれもカスタム「MN6042」が使用されています。
    基板を触るときは十分注意すること。無論のこと、ハンダ処理時や測定時は十分の接地処理をすること
A. 修理前の状況
  • 20年以上自分で使っているものです。
    使用して5年くらいで電源を入れても、ストロボランプが点灯しなくなり、メカ・ストッパもかからなくなりました。
    それ以外の動作は正常のように思います。
     CDを聞くことの方がが多くなったということもあってそのままにしてありました。
    この2、3年アナログデイスクを聞くことが私の生活の中で復活してこのことが気になり始めました。
     回転機械ですので、ある日急に故障、そうなるとメーカーは修理はしない、その前にオーバーホールがよい。


B. 原因
  • 各部経年劣化。
    アルミ箔が剥がれて、回路を短絡した可能性あり。
C. 電源部 修理状況
  • 電解コンデンサー交換。
    半固定VR交換。
    3Pインレット取り付け、 FURUTECH製FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
    劣化TR(トランジスター)交換。
    配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。

D. 本体(タンテーブル部)修理状況

M. モータ部 修理状況
  • 配線手直し、補強。
    各部経年劣化による各部ハンダ補正。

G. 使用部品
  • 電解コンデンサー   47個。
    整流ダイオード     4個。
    半固定VR        個。
    3Pインレット      1個、 FURUTECH製FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
    TR(トランジスター)

E. 測定・調整

F. 修理費
           110,000円。  オーバーホール修理。

S. Technics SP−10mkV の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 前左から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 タンテーブルを外し、上から見る。
A17. 点検中 ブレーキ機構を見る。
A21. 点検中 下から見る
A22. 点検中 下前から見る
A23. 点検中 下前右から見る
A24. 点検中 下後から見る
A25. 点検中 下後左から見る
A31. 点検中 下ケースを取り、下から見る。
A32. 点検中 下ケースを取り点検、コネクターへの結線が修理されている、隣の線に接触しない?
A33. 点検中 電源への接続プラグ、押さえゴムも見えない?
A41. 点検中 タンテーブルを見る。
A42. 点検中 タンテーブルがアウター・ロータに成っている。 非常に綺麗です。
A43. 点検中 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石。 非常に綺麗です。
A44. 点検中 ターンテーブル裏パルス発生山、非常に綺麗です。
A61. 電源部点検中 前から見る
A62. 電源部点検中 前左から見る
A63. 電源部点検中 後から見る
A64. 電源部点検中 後右から見る
A65. 電源部点検中 上から見る
A71. 電源部点検中 下から見る
A72. 電源部点検中 下前から見る
A73. 電源部点検中 下前右から見る
A74. 電源部点検中 下後から見る
A75. 電源部点検中 下後左から見る
A76. 電源部点検中、 トランス部の膨らみは殆ど無し。
A77. 電源部点検中 電源コードは、屋内配線の2.0mmφのFケーブル?
A78. 電源部点検中 電源プラグ
A79. 電源部点検中 電源プラグ2
A7A. 電源部点検中 電源プラグ接続
A7B. 電源部点検中 電源プラグ接続2
A7C. 電源部点検中 電源プラグ接続線
A7D. 電源部点検中 電源プラグ接続線2
A81. 電源部点検中 電源コードは固定ブシュは銅箔基板で取り付け?
A82. 電源部点検中 2.0mmφのFケーブルの半田付け?
A83. 電源部点検中 屋内配線の2.0mmφのFケーブルを剥くときに、被覆にキズを付けている?
A84. 電源部点検中 屋内配線の2.0mmφのFケーブル拡大
A85. 電源部点検中 電源ケース裏に貼られた、アルミ箔。 熱の為剥がれかかっている!
A86. 電源部点検中 電源ケース裏に貼られた、アルミ箔2。 熱の為剥がれかかっている!
A91. 電源部点検中 ケースを取り、本体を上から見る
A92. 電源部点検中 ケースを取り、本体を左側から見る
A93. 電源部点検中 ケースを取り、本体を右側から見る。
A94. 電源部点検中 整流ダイオードブリッジに、貼り付けたアルミ箔。 熱の為剥がれかかっている!
A95. 電源部点検中 ICに、貼り付けたアルミ箔。 熱の為剥がれかかっている!
A96. 電源部点検中 熱の為剥がれた、貼り付けたアルミ箔!
C. 電源部 修理状況
C11. 修理中  基板を取り外す。
C112. 修理中 放熱器、 基板放熱器との接触が十分でない!
C12. 修理中  トランスの押さえゴム。
C13. 修理後 トランスの押さえゴム、 切り込みを入れ、当たりを弱める。
C21. 修理前 定電圧回路基板
C212. 修理中 定電圧回路基板のTR(トランジスター)放熱器、 右端が接触していない!
C22. 修理後 定電圧回路基板 電解コンデンサー17個、半固定VR2個交換
C23. 修理前 定電圧回路基板裏
C24. 修理(半田補正)後、 定電圧回路基板裏、全ハンダをやり直す、手直しのコンデンサー2個は基板表に移動する
C26. 完成定電圧回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C31. 修理前 操作回路基板
C32. 修理後 操作回路基板。 電解コンデンサー3個交換
C33. 修理前 操作回路基板裏
C34. 修理(半田補正)後 操作回路基板裏、全ハンダをやり直す
C35. 完成操作回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C41. 修理前 制御回路基板
C42. 修理後 制御回路基板 半固定VR3個、電解コンデンサー10個交換
C43. 修理前 制御回路基板裏
C44. 修理(半田補正)後 制御回路基板裏、全ハンダをやり直す
C46. 完成制御回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C51. 修理前 駆動回路基板
C512. 修理中 駆動回路基板のTR(トランジスター)放熱器、 左右端が接触していない!
C513. 修理中 駆動回路基板のTR(トランジスター)放熱器、 取り付けビスが緩んでいる!
C52. 修理後 駆動回路基板 電解コンデンサー17個交換
C53. 修理前 駆動回路基板裏
C54. 修理(半田補正)後 駆動回路基板裏、全ハンダをやり直す
C55. 完成駆動回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C61. 修理前 ヒューズ基板。
C612. 修理中 ヒューズ基板。 前の電線を取り除いていない!
C613. 修理中 ヒューズ基板。 2.0mmφのFケーブルの接触部分も僅か!
C62. 修理前 ヒューズ基板裏
C622. 修理中 ヒューズ基板裏、 半田不良。
C63. 修理(半田補正)後 ヒューズ基板裏、全ハンダをやり直す
C64. 完成ヒューズ基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C71. パネル清掃
C72. 修理(清掃)前。 パネルSWノブ、大分汚れている。
C73. 修理(清掃)中。 パネルSWノブ、 上・左4個=清掃後、 左3個=清掃前。
C74. 修理(清掃)後、 パネルSWノブ
C81. 修理前 コード固定ブシュ。
C82. 修理中 穴開け加工。
C83. 修理中 軽く塗装する。
C84. 修理後 「3Pインレットソケット」を取り付ける。 FURUTECH製FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
C85. 修理中 電源線のヒューズ基板への取り付け、端子穴へ通し、しっかり絡げる。
C86. 修理中 電源線のヒューズ基板への取り付け、さらに半田付け。
C87. 修理後 電源線のヒューズ基板への取り付け、3Pインレットソケットへの取り付け。
C91. 修理中 接続コネクター点検。
CA1. 修理前 上から見る。
CA2. 修理後 上から見る。
CA3. 修理前 左から見る。
CA4. 修理後 左から見る。
CA5. 修理前 右から見る。
CA6. 修理後 右から見る。
D. 本体(タンテーブル部)修理状況
D11. 修理中 ブレーキ機構のメカ調整、ベルトブレーキ+パッドブレーキの2本立て。
D12. 完成 ブレーキ機構のメカ調整
D21. 修理中 軸のグリスアップ、油分が少ないです。
D22. 修理中 軸のグリスアップ。 外からの埃が進入し傷が少しある、 5年に1回はグリスアップが必要。
D23. 修理中 軸のグリスアップ。 外からの埃が進入し傷が少しある、 5年に1回はグリスアップが必要。
D24. 修理中 軸受けのグリスアップ。
D25. 修理中 軸受けのグリスアップ、反対側。
D31. 修理中 ターンテーブル操作SW
D32. 修理前 ターンテーブル操作基板
D33. 修理前 ターンテーブル操作基板裏
D34. 修理(半田補正)後 ターンテーブル接続基板裏
D35. 完成ターンテーブル操作基板基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D40. 清掃中 ストロボ窓・周り清掃。
D41. 修理前 LED表示基板
D42. 修理前 LED表示基板裏
                    写真紛失
D43. 修理(半田補正)後 LED表示基板裏
D44. 完成LED表示基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D51. 修理前 ターンテーブル接続基板
D52. 修理前 ターンテーブル接続基板裏
D53. 修理(半田補正)後 ターンテーブル接続基板裏
D54. 完成ターンテーブル接続基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D61. 修理前 接続コネクター。
D62. 修理中 接続コネクター。 アース線が無!
D63. 修理後 接続コネクター。 前回の修理で着られたゴムブッシュを接着する。
D63. 修理後 接続コネクター。
D71. 修理前 コネクターへの結線、隣の線に接触しない?
D72. 修理後 コネクターへの結線。
M. モータ部 修理状況
M11. 修理中、 アマチュア(回転子)取り出す。
M12. 修理中、 アマチュア(回転子)取り出しカバー取る。
M13. 修理中、 アマチュア(回転子)取り外す。
M14. 修理中、 FGコイル部、異常なしですが、取り付けビスが1本無!
M15. 修理中、 取り付けビスが1本無、拡大。
M16. 修理中、 ビスを締めすぎ、折れたので、穴開けを試み、失敗したもの。
M17. 修理中、 折れたビスを取り除き、タップを立てる。
M18. 修理中、 使用ビスも交換、右=新しいビス、 左=古いビス。
M19. 修理後、 折れたビスの所は、さらにナットで増固定。
M21. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏を見る。
M22. 修理中、 半田補正・引き出し線絶縁後アマチュア(回転子)基盤裏。
M23. 完成アマチュア(回転子)基盤裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
M31. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(RED巻線)
M32. 修理中、 引き出し線絶縁。(RED巻線)
M33. 完成、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(RED巻線)
M41. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(BLUE巻線)
M44. 修理中、 引き出し線絶縁。 (BLUE巻線)
M45. 完成、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(BLUE巻線)
M51. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(GREEN巻線)
M52. 修理中、 引き出し線絶縁。(GREEN巻線)
M53. 完成、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(GREEN巻線)
M61. 修理前 アマチュア(回転子)基盤裏端子。
M62. 修理中 アマチュア(回転子)基盤裏端子、 半田のりしろを広げる。
M63. 修理(半田補正)後 アマチュア(回転子)基盤裏端子。
M63. 完成、アマチュア(回転子)基盤裏端子、 半田のりしろを広げ、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。。
M71. 修理前 下から見る
M72. 修理後 下から見る
M81. 全体の交換部品
M82. 取り外しアルミ箔。 経年変化で、接着材の機能が殆ど無。
E. 測定・調整
E11. 調整中。
E21. 調整 33回転。 
E22. 測定 33回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E23. ストロボで測定  33回転。
E31. 調整 45回転。 
E32. 測定 45回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E33. ストロボで測定  45回転。
E41. 調整 78回転。
E42. 測定 78回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E43. ストロボで測定  78回転。
E51. 測定  33回転。 微調整−9.9%回転。
E52. 測定  45回転。 微調整+9.9%回転。
E53. 測定  78回転。 微調整+9.9%回転。 LOCK「LED表示」
E6. 完成し24時間連続動作エージング中 マイクロがベルトドライブ等の機械的機構で安定させたのに比べ、
            純粋に電気で安定させている。
S.Technics SP−10mkV の仕様(カタログ・マニアルより) 
形式 クォーツフェイズロックドコントロール、 ダイレクトドライブ
ターンテーブル 銅合金+アルミダイカスト製,直径32cm
ターンテーブル重量 10kg
慣性質量 1.1ton・cm2(1,100kg・cm)
モータ クォーツフェイズロックドコントロール、 超低速電子整流子ブラシレスDCモータ
回転数 3スピード,33・1/3,45,78.26rpm
回転数微調範囲 0.1%ステップで±9.9%までのクォーツロックピッチ可変(各回転数単独)
起動トルク 16kg・cm
起動時間 0.25秒(33・1/3r.p.m.)
停止時間 0.3秒(33・1/3r.p.m.)
負荷変動 10kg・cm以内、 0%
回転数偏差 ±0.001%以内
ワウ・フラッタ 0.015% WRMS(JIS C5521)±0.021% weighted zero to peak(DIN45507,IEC98A weighted)
SN比 92dB DIN-B(IEC98A weighted)、 60dB DIN-A(IEC98A unweighted)
電源 AC100V,50/60Hz
消費電力 25W
外形寸法 369W×113H×369Dmm(本体)、166W×96H×410Dmm(電源+コントロールユニット)
重量 18kg(本体のみ)、 6kg(電源+コントロールユニット)
価格 ¥250,000
                   10mk3-c4n
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