UREI Model 525 CrossOver. 2台目修理記録
2018/4/23到着  5/8完成
A. 修理前の状況
  • 1CH,4CHが低音バランスが取れない。
    2CH,5CHが中音バランスが取れない。
    3CH,6CHが高音バランスが取れない。

B.  原因
  • 各部経年劣化。
C. 修理状況

P. 前後パネル修理・塗装

D. 使用部品

  • 電解コンデンサー                        18個。
    OP−AMP                            9個。
    フイルムコンデンサー                     16個。
    半固定VR                             2個。
    入力キャノンコネクター                     2個。NEUTRIC NC3FP-B-1
    出力キャノンコネクター                    6個。NEUTRIC NC3MP-B
    3Pインレット                          1個。FURUTECH製FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
    ナットビス類

E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

G. 修理費
             90,000円  オーバーホール修理。

Y. ユーザー宅の設置状況

S. UREI Model 525 CrossOver の仕様(マニアル・カタログより)


A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る。
A16. 点検中 天板を取り、上から見る。
A17. 点検中 天板を取り、上から見る。入手難の4連(3連+SWの特殊構造)VRが使用。
A18. 点検中 天板を取り、上から見る。出力にはマッチィングトランスが使用されている。
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る。
A26. 点検中 底板を取り、下から見る。
A31. 点検中 クロス周波数を決定するフイルター回路のフイルムコンデンサー。
        0.00152μ、 0.00303μ、 0.00606μ、 0.0544μ、 0.109μ (2%誤差)入手困難な為、交換出来ず。
A32. 点検中 入力はキャノンコネクターと+ネジ端子。
A33. 点検中 出力はキャノンコネクター+ネジ端子。
A34. 点検中 入出力はキャノンレセプタクルは後発の金メッキ端子に交換。 NEUTRIC NC3FP-B-1、NC3MP-B
A35. 点検中 後発の金メッキ端子出入力キャノンコネクター。 NEUTRIC NC3FXX-B、NC3MXX-B
A41. 点検中 外部周波数測定RCA端子が未半田!!
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理前 電源・カウンター基板
C12. 修理後 電源・カウンター基板 電解コンデンサー6個、フイルムコンデンサー3個交換。フイルムコンデンサー3個追加。
C13. 修理前 電源・カウンター基板裏
C14. 修理(半田補正)後 電源・カウンター基板裏。 半田を全部やり直す、普通はこれで完成。セラミックコンデンサー3個追加。
C15. 完成電源・カウンター基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C21. 修理前 入力AMP基板
C22. 修理後 入力AMP基板。 半固定VR2個、フイルムコンデンサー2個、OP−AMP2個交換。
C23. 修理前 入力AMP基板裏
C24. 修理(半田補正)後 入力AMP基板裏。 半田を全部やり直す、普通はこれで完成。
C25. 完成入力AMP基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C31. 修理前 フイルター基板
C32. 修理後 フイルター基板。 フイルムコンデンサー2個、OP−AMP4個交換。
C33. 修理前 フイルター基板裏
C34. 修理(半田補正)後 フイルター基板裏。 半田を全部やり直す、普通はこれで完成。
C35. 完成フイルター基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C41. 修理前 出力AMP基板
C42. 修理後 出力AMP基板。 電解コンデンサー6、フイルムコンデ2個、OP−AMP1個交換。
C43. 修理前 出力AMP基板裏
C44. 修理(半田補正)後 出力AMP基板裏。 半田を全部やり直す、普通はこれで完成。
C45. 完成出力AMP基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C51. 修理前 4桁7セグメントLED表示基板
C52. 修理前 4桁7セグメントLED表示基板裏
C53. 修理(半田補正)後 4桁7セグメントLED表示基板裏。 半田を全部やり直す、普通はこれで完成。
C54. 完成4桁7セグメントLED表示基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C61. 修理前 LED表示・レンジSW基板
C62. 修理前 LED表示・レンジSW裏
C63. 修理(半田補正)後 LED表示・レンジSW基板裏。 半田を全部やり直す、普通はこれで完成。
C64. 完成LED表示・レンジSW基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C71. 修理前 入力キャノンコネクター。
C72. 修理(交換)後 入力キャノンコネクター。
C73. 修理前 入力キャノンコネクター裏配線。
C74. 修理後 入力キャノンコネクター裏配線。NEUTRIC NC3FP-B-1
C81. 修理前 出力キャノンコネクター。
C82. 修理(交換)後 出力キャノンコネクター。NEUTRIC NC3MP-B
C83. 修理前 出力キャノンコネクター裏配線。
C84. 修理後 出力キャノンコネクター裏配線。
C91. 修理前 3Pインレット、外部周波数測定RCA端子。
C92. 修理(交換)後 3Pインレット、外部周波数測定RCA端子。FURUTECH製FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
C93. 修理前 3Pインレット、外部周波数測定RCA端子裏配線。
C94. 修理後 3Pインレット、外部周波数測定RCA端子裏配線。
C91. 交換部品
C92. 交換部品、 XLRコネクタレセプタクルメス。
C93. 交換部品、 XLRコネクタレセプタクルオス。
CA1. 修理前 上から見る
CA2. 修理後 上から見る
CA3. 修理前 下から見る
CA4. 修理後 下から見る
P. 前後パネル修理・塗装。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
P1. 修理前 前パネル。
P2. 修理(塗装)後 前パネル。 文字が消えない為と、錆止めのラッカースプレーを吹く。
P3. 修理前 後パネル。
P4. 修理(塗装)後 後パネル。 文字が消えない為と、錆止めのラッカースプレーを吹く。
P5. 修理中 天日乾燥中。 上はKENWOOD KT−9007
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
    <見方>
E0. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E11. CH1出力・歪み率測定。 400HZ入力0dB、出力1V、歪み率0.01260%
     CH4出力・歪み率測定。 400HZ入力0dB、出力1V、歪み率0.01142%
E12. CH2出力・歪み率測定。 1kHZ入力0dB、出力1.1V、歪み率0.01130%
     CH5出力・歪み率測定。 1kHZ入力0dB、出力1.1V、歪み率0.00859%
E13. CH3出力・歪み率測定。 10kHZ入力0dB、出力1V、歪み率0.01913%
     CH6出力・歪み率測定。 10kHZ入力0dB、出力1V、歪み率0.01314%
E21. CH1クロス周波数カウンター点検VRmin=50HZ
E22. CH1クロス周波数カウンター点検VRmax=500HZ
E23. CH3クロス周波数カウンター点検VRmin=50HZ
E24. CH3クロス周波数カウンター点検VRmax=500HZ
E25. CH2クロス周波数カウンター点検VRmin=100HZ
E26. CH2クロス周波数カウンター点検VRmax=1KHZ
E27. CH4クロス周波数カウンター点検VRmin=100HZ
E28. CH4クロス周波数カウンター点検VRmax=1KHZ
E31. X10、CH1クロス周波数カウンター点検VRmin=500HZ
E32. X10、CH1クロス周波数カウンター点検VRmax=5KHZ
E33. X10、CH3クロス周波数カウンター点検VRmin=500HZ
E34. X10、CH3クロス周波数カウンター点検VRmax=5KHZ
E35. X10、CH2クロス周波数カウンター点検VRmin=1KHZ
E36. X10、CH2クロス周波数カウンター点検VRmax=10KHZ
E37. X10、CH4クロス周波数カウンター点検VRmin=1KHZ
E38. X10、CH4クロス周波数カウンター点検VRmax=10KHZ
F. 上位測定器による 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
    出力VRは最大位置、入力レベルは0dB=0.775V。
F1. クロス周波数=100HZ、2KHZ。 L=CH1=Low、R=CH2=Mid
F2. クロス周波数=100HZ、2KHZ。 L=CH2=Mid、R=CH3=High
F3. クロス周波数=100HZ、2KHZ。 L=CH4=Low、R=CH5=Mid
F4. クロス周波数=100HZ、2KHZ。 L=CH5=Mid、R=CH6=High
F5. Low出力歪み率測定、50HZ。 L=CH1、歪み率=0.0385%。 R=CH3 歪み率=0.0349%
F6. Mid出力歪み率測定、1KHZ。 L=CH2、歪み率=0.0228%。 R=CH5 歪み率=0.0198%
F7. High出力歪み率測定、5KHZ。 L=CH4、歪み率=0.0216%。 R=CH6 歪み率=0.0198%
E4. 完成 引き続き24時間エージング。 右は Musical Fidelity A−1. 17台目 
Y. ユーザー宅の設置状況
Y1. 設置状況.
S. UREI Model 525 CrossOver の仕様(マニアル・カタログより)
型式 エレクトロニック・クロスオーバー
入力インピーダンス アンバランス=20kΩ
バランス=40kΩ
出力 6chバランス・トランス(600Ω)
クロスオーバー 18dB/oct
周波数特性 20Hz〜20kHz ±1dB
歪率 0.5%以下
外部信号の周波数測定 1Hz〜9,999Hz
遮断周波数選択 フィルター1と3=50〜5kHz、フィルター2と4=100〜10kHz
電源 100〜125V、200〜250V、50Hz/60Hz
外形寸法 幅483x高さ89x奥行248mm
重量 4.54kg
価格 ¥348,000(1984年頃)
                         urei525_22q
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