HMA−9500. 18台目修理
平成18年9月10日到着   10月19日完成
注意 このAMPはアースラインが浮いています
    よって、AMPのシャーシにSPの線(アース側)や入力のRCAプラグのアース側も接続してはいけません
    RL−SPのアース線も接続(共通)してもいけません
    又、DC(directconnection)入力が可能ですが、絶対に使用しないこと=ここ参照
  • A. 修理前の状況
       実家に置きっぱなしになっており、何年も使用しておりませんでした。
      先日久しぶりに作動させましたところ、左右とも一瞬音が出るのですが、 すぐにプロテクトがかかってしまいまともに鳴りません。
      いろいろ試しましたが、どうやらダメなようです。 今後も永く使っていきたいと思っていますので、オーバーホール修理でお願いします。

  • B. 原因
       経年変化による劣化。

  • C. 修理状況
        SP接続リレー交換。
       初段FET(電界トランジスター)交換。
       バイアス/バランス半固定VR交換。
       フューズ入抵抗交換。
       SP接続端子交換
       RCA端子交換
       電解コンデンサー交換(オーディオコンデンサー使用)。
       電源コード交換
       配線手直し、補強。

  • D. 使用部品
       SP接続リレー交換       2個。
       初段FET(電界効果トランジスター) 2個。
       WBT−0702  2組(定価で工賃込み)。
       WBT−0201 1組(定価で工賃込み)。
       電解コンデンサー(オーディオコンデンサー使用) 27個。
       バイアス/バランス半固定    4個。
       フューズ入り抵抗        16個。
       フイルムコンデンサー      4個。
       電源コード             1個。

  • E. 調整・測定

  • F. 修理費   103,000円

  • S. HITACHI Lo−D HMA−9500 の仕様(マニアルより)
A. 修理前の状況
A1. 修理前見積り点検中 下から見る
A2. 修理前見積り点検中 Vコンデンサーのハンダ不良
A3. 修理前見積り点検中 電源SWの回りの当て板が脱落
A4A. 修理前見積り点検中  R側AMP基板の電解コンデンサーが熱のため、頭のビニールが剥けた。
A4B. 修理前見積り点検中 R側AMP基板の電解コンデンサーが熱のため、頭のビニールが剥けた。その2
A5A. 修理前見積り点検中 L側AMP基板の電解コンデンサーが熱のため、頭のビニールが剥けた。
A5B. 修理前見積り点検中 L側AMP基板の電解コンデンサーが熱のため、頭のビニールが剥けた。その2
A6. 修理前見積り点検中  終段FET(電界効果トランジスター)の放熱器裏側の埃、意外に少ない!
A7. 修理前見積り点検中 ACコードの比較。 上=交換する物、 下=付いている物
C. 修理状況
C1A. 修理前 Rドライブ基板
C1B. 修理後 Rドライブ基板 初段FET(電界効果トランジスター)、バランス/バイアス調整用半固定VR2個、SP接続リレー交換
           フューズ入り抵抗も全部交換 電解コンデンサー9個交換
C1C. 修理前 Rドライブ基板裏
C1D. 修理(半田補正)後 Rドライブ基板裏  全ての半田をやり修す
C1E. 修理中 Rドライブ基板裏 余分なフラックスを取る
C1F.完成Rドライブ基板裏 余分なフラックスを取り、洗浄後
C2A. 修理前 Lドライブ基板
C2B. 修理後 Lドライブ基板 初段FET(電界効果トランジスター)、バランス/バイアス調整用半固定VR2個、SP接続リレー交換
           フューズ入り抵抗も全部交換 電解コンデンサー9個交換
C2C. 修理前 Lドライブ基板裏
C2D. 修理(半田補正)後 Lドライブ基板裏  全ての半田をやり修す
C2E. 修理中 Lドライブ基板裏 余分なフラックスを取る
C2F. 完成Lドライブ基板裏 余分なフラックスを取り、洗浄後
C3A. 修理前 R側 終段FET(電界トランジスター)
C3A1. 修理中 R側 終段FET(電界トランジスター)、度重なる修理で、穴が大きくなったので交換する
C3B. 修理後 R側 終段FET(電界トランジスター)
C3C. 修理前 L側 終段FET(電界トランジスター)
C3D. 修理後 L側 終段FET(電界トランジスター)
C4A. 修理前 電源基盤
C4B. 修理中 電源基盤
C4B1. 修理後 電源基盤 電解コンデンサー9個、フューズ入り抵抗交換
C4C. 修理前 電源基盤裏
C4C1. 修理中 電源基盤裏 交換する電解コンデンサーの足のピッチが異なるので穴あけする
                      フイルムコンデンサーを増設するので、コーテングを剥がす
C4D. 修理(半田補正)後 電源基盤裏 全ての半田をやり修す
C4E. 修理中 電源基板裏 余分なフラックスを取る
C4F. 完成電源基盤裏 洗浄後
C4G. 発振で基板の銅箔が熱を帯び、解けた跡が残る絶縁シート
C5A. 修理前 入力RCA端子
C5B. 修理後 入力RCA端子  WBT−0201 使用。
C5C. 修理前 入力RCA端子基盤
C5D. 修理前 入力RCA端子基盤裏
C5E. 修理(半田補正)中 修理後 入力RCA端子基盤裏
C5E1. 修理(半田補正)後 修理後 入力RCA端子基盤裏
C5F. 完成入力RCA端子基盤裏、洗浄後
C6A. 修理前 R−SP接続端子
C6B. 修理中 R−SP接続端子穴加工
C6C. 修理後 R−SP接続端子 WBT−0702 使用。
C6D. 修理前 L−SP接続端子
C6E. 修理中 L−SP接続端子穴加工
C6F. 修理後 L−SP接続端子 WBT−0702 使用。
C6G. 修理後 R−SP端子への接続 WBTのネジ止めを生かし、ネジ止め接続+半田接続のW配線にした
                                                         <<理由はこちら参照>>
C6H. 修理後 L−SP端子への接続 WBTのネジ止めを生かし、ネジ止め接続+半田接続のW配線にした
                                                         <<理由はこちら参照>>
C7A. 修理前 R基板ラッピング
C7B. 修理後 R基板ラッピング ハンダを浸み込ませる
C7C. 修理前 L基板ラッピング
C7D. 修理後 L基板ラッピング ハンダを浸み込ませる
C7E. 修理前 電源基板R側ラッピング
C7F. 修理後 電源基板R側ラッピング ハンダを浸み込ませる
C7G. 修理前 電源基板L側ラッピング
C7H. 修理後 電源基板L側ラッピング ハンダを浸み込ませる
C8A. 修理前 電源SWの回りの当て板が脱落
C8B. 修理後 電源SWの回りの当て板
C9A. 交換した部品
C9B. 交換した部品 電解コンデンサーが熱のため、頭だけでは無く、尻のビニールも剥けた。
C9C. 交換した部品 SP接続リレー、洋銀製なので真っ黒
C−AA. 修理前 下から見る
CAB. 修理後 下から見る
CAC. 修理後 後ろ見る
E. 調整・測定
E1. 出力/歪み率測定・調整
    <見方>
     下左端のオーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出す(歪み率=約0.003%)
     下中=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)
     上左端=SP出力電圧測定器、黒針=L出力
     上中左=SP出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
     上中右=SP出力電圧測定器、赤針=R出力
     上右端=SP出力波形オシロ 上=R出力、下=L出力(出力電圧測定器の出力)
     下中右上=周波数計 下中右下=SP出力電圧デジタル電圧計で測定
E2A. R側SP出力=30V=112W出力 0.02%歪み 1000HZ
          右=上=赤指針、左=下=黒指針、右下オシロ=入力波形
E2B. R側SP出力=31V=112W出力 0.02%歪み 400HZ
E3A. L側SP出力=31V=112W出力 0.02%歪み 1000HZ
           右=上=赤指針、左=下=黒指針、右下オシロ=入力波形   
E3B. L側SP出力=31V=112W出力 0.02%歪み 400HZ
           右=上=赤指針、左=下=黒指針、右下オシロ=入力波形
E4. 24時間エージング。 右は Aurex SY−Λ88
                       ha9500i1x
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した者です。 その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。  写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。
 Copyright(C) 2013 Amp Repair Studio All right reserved.