Sharp SM−SX200. 3台目修理記録
2019/5/31到着    7/8完成
注意
    シャーシにSP出力の線(アース側も)を接続してはいけません。
    左右SP出力のアース側も接続(共通にする)してもいけません。
A. 修理前の状況
  • シャープに修理依頼をお願いしましたが、修理出来ないと返答があり、こちらで修理を 試みましたが、特殊な部品が壊れているようで断念しました。
    修理してくれる所を探し、貴社のサイトに行き当たりました。
    2004年に購入し、2006年に11.2MHzにアップバージョンしております。
    故障内容は、音が出ない以外特に異常がありません。
    電源は入り、音量調整の表示も変化し、入力切替もで出来、ディスプレイに「P」字も出ません。
    こちらで、故障原因を探したところ大きなヒートシンクの付いた2個の片側の「DC−DCコンバーター」の出力電圧の出力がありません。
    1Bitアンプ部の黄色いリレーも作動していない様子です。

      

B. 原因
  • 1ビットアンプ故障、終段FET(電界効果トランジスター)焼損。
    DC−DC電源モジュール1個焼損。
    シャープの過去修理時は40,500円/1個で交換費3万円で合計111,000円の修理費。
    SM−SX200/SM−SX300にはVICOR社の旧製品が使われていて、現在は購入不可。
    VICOR社の最新現製品2個に置き換えをします(混在不可)。
    プロテクト回路故障(DC−DCコンバーター不良の場合、「P」表示が出る)。

C. 修理状況
  • 通常修理なので、非公開。


E. 調整・測定

F. 修理費    販売店経由なので表示せず。通常修理ですが特別にHP製作。

Y. ユーザー宅の設置状況

S. Sharp SM−SX200 の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る。
A132. 点検中 後から見る。 入出力端子郡。
A133. 点検中 後から見る。 SP接続端子、AC入力。
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 上下蓋・左右パネルを取り、上から見る。
A17. 点検中 上下蓋・左右パネルを取り、上から見る。 VerUP表示。
A18. 点検中 上下蓋・センターブースを取り、左横から見る。前回の修理で左パネル押さえ止ビスを4本忘れ
A19. 点検中 上下蓋・左右パネル押さえ・センターブースを取り、上から見る。
A1A. 点検中 1ビットAMP基板の終段FET(電界効果トランジスター)固定金具の止めビス4本無。
A1B. 点検中 SP接続基板の配線。
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る。
A26. 点検中 下から見る。 VerUP表示。
A27. 点検中 下上から見る。ゴム足は修理用。
A31. 点検中 購入終段FET(電界効果トランジスター)。 Id=2.5mA時のVgs測定結果。工場出荷の1レーンを購入したので誤差が少ない。
A32. 点検中 Id=2.5mA時のVgs測定中
A33. 点検中 さらにもう1レーン購入した終段FET(電界効果トランジスター)。上の小さい列はドライブIC。
           中の黒いのは後発のFET(電界効果トランジスター)。
A41. 点検中 ハーフピッチICの交換には拡大鏡が必要。
A42. 点検中 さらに点検はズーム型実体顕微鏡で行う。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C0. 修理中 部品・基板を取り去ったシャーシ。
C11. 修理中 1ビットAMP。
C112. 修理中 1ビットAMP。シャシの追加加工?
C12. 修理中 1ビットAMP基板。
C13. 修理中 1ビットAMP基板裏。
C14. 修理中 1ビットAMP基板裏。フイルタへの出力配線半田。
C15. 修理(交換)中 1ビットAMP基板。 焼損した終段FET(電界効果トランジスター)。
C16. 修理中 ドライバーICの交換には拡大鏡が必要。
C17. 修理中 さらに点検はズーム型実体顕微鏡で行う。
C21. 修理中 AC−DCコンバーター基板。 出力=250VDC。
C22. 修理中 AC−DCコンバーター基板裏。 出力=250VDC。
C31. 修理中 DC−DCコンバーター基板。
C32. 修理中 取出した、焼損DC−DCコンバーター。
C33. 修理中 交換するDC−DCコンバーターユニット2個。 RoHS合格品。
C34. 修理中 DC−DCコンバーター基板裏。
C35. 修理中 DC−DCコンバーター基板裏。DC−DCコンバーターの出力端子半田が+−で異なる。
C36. 修理中 DC−DCコンバーター基板裏。DC−DCコンバーターの入力端子半田が+−で異なる。
C37. 修理中 DC−DCコンバーター基板裏。DC−DCコンバーターを挿入した所。
C38. 修理中 ダイオード基板。
C39. 修理中 ダイオード基板裏。
C41. 修理中 電源フイルター基板。 電源ヒューズは15A、 100V×15A=1.5KVA。
C42. 修理中 電源フイルター基板裏。
C51. 修理中 制御基板。
C52. 修理中 制御基板裏。
C61. 修理中 SP接続リレー基板。 リレー定格電流5Aなので、5A×5A×4Ω=200W。4オーム出力の時はバイワイヤーが良い。
C62. 修理中 SP接続リレー基板裏。
C71. 修理中 4連メインVR基板。
C72. 修理中 4連メインVR基板裏。
C81. 修理中 アナログ・デジタル入力制御基板。
C82. 修理中 アナログ・デジタル入力制御基板裏。
C91. 修理中 後パネル裏。
C92. 修理中 3Pインレット、SP出力接続端子裏。
C93. 修理中 アナログ・デジタル入力制御基板2裏。
C94. 修理中 デジタル入力端子裏。
CA1. 修理中 前パネル裏。
CA2. 修理中 電源SW。両切り仕様。
CA3. 修理中 電源SW裏。
CA4. 修理中 操作SW基板。
CA5. 修理中 操作SW基板裏。
CA6. 修理中 LED表示基板。
CA7. 修理中 LED表示基板裏。
CA8. 修理中 音量表示VR基板。
CA9. 修理中 音量表示VR基板裏。
CAA. 修理中 音量表示LED基板。
CAB. 修理中 音量表示LED基板裏。
CB1. 修理前 前回の修理で左パネル押さえ止ビスを3本忘れ!
CB2. 修理後 左パネル押さえ止ビス。 全ビス取り付け。
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
入出力点検確認。
ライン1のアナログ入力、ライン2のバランス入力 、ライン出力点検確認済み。
デジタルNo1のST入力、デジタルNo2のBNCケーブル入力、デジタルNo3のRCAケーブル入力点検確認済み。
デジタルNo4の光ケーブル入力、デジタルNo5のSACD/1ビット入力(RCA入力)点検確認済み。
80kHz前後にクロック漏れが200mVPP(10mVrms)位あり、80kHzのローパスフイルターを挿入して測定。
仕様では、0.05%(1kHz、1W出力時)
E1. 50Hz入力、R側SP出力電圧34V=144.5W出力、 0.0475%歪み。
             L側SP出力電圧35V=153W出力、 0.059%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E2. 500Hz入力、R側SP出力電圧35V=153W出力、 0.0452歪み。
              L側SP出力電圧35V=153W出力、 0.0520%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E3. 1kHz入力、R側SP出力電圧35V=153W出力、 0.089歪み。
             L側SP出力電圧35V=153W出力、 0.088%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E4. 10kHz入力、R側SP出力電圧35V=153W出力、 0.170%歪み。
              L側SP出力電圧35V=153W出力、 0.158%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E5. 完成 引き続き24時間エージング。 左は SAE MARK 2500
E6. 完成 引き続き24時間エージング。 左はAura Note premier
Y. ユーザー宅の設置状況。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況.
S. Sharp SM−SX200 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 1ビットアンプ SM−SX200
定格出力(1kHz) 200W+200W(4Ω)、150W+150W(8Ω)
周波数特性 5Hz〜100kHz +1 -3dB
全高調波歪率 0.05%(1kHz、1W出力時)
ダイナミックレンジ 105dB
サンプリング周波数 約5.6MHz(64fs、fs=44.1kHz)
A/Dノイズシェーピング 7次刄ー変調ノイズシェーピング
入力端子 1ビットデジタル入力専用端子:1系統
BNC同軸デジタル入力:1系統
RCA同軸デジタル入力:1系統
角型光デジタル入力:1系統
RCAアナログ入力:2系統
XLRアナログ・バランス入力:1系統
1ビットシステム専用入力端子:1系統
出力端子 角型光デジタル出力=1系統
RCAアナログ出力=1系統
電源 AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力 195W(200W+200W出力電圧設定時、4Ω)
最大外形寸法 幅472×高さ89×奥行480mm(つまみ・突起部含む)
重量 約19kg
付属品 電源ケーブル×1、取扱説明書×1、保証書×1、 フロント用台座×2、リア用台座×2
価格 ※受注生産品 \1,500,000税抜価格 (2001年12月発売)
Sharp SM−SX100 サービスマニアルよりのSP出力ノイズ特性。
                    sx200_320
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