Sony TAE−5450. 2台目修理記録
2018/2/1到着    4/8完成
A. 修理前の状況
  • RL共、音出ず。
    オーバホール修理依頼。

B. 原因
  • 各部経年劣化。

C. 修理状況
D. 使用部品
  • TR(トランジスター)                 9個。
    バイアス/バランス半固定VR           4個。
    FET(電解効果トランジスター)           4個。
    電解コンデンサー                  55個。
    フイルムコンデンサー                6個。
    整流ダイオード                    8個。
    テフロン絶縁製RCA端子                       12組24個。
    3Pインレット                       1個。FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。

P. 後パネル、上下カバーの塗装

E. 調整・測定

F.上位測定器による 調整・測定

F. 修理費  110,000円  オーバーホール修理

Y. 購入ユーザー宅の設置状況

S. Sony TAE−5450 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A21. 点検中 下から見る
A22. 点検中 下前から見る
A23. 点検中 下前左から見る
A24. 点検中 下後から見る
A25. 点検中 下後右から見る
A31. 点検中 上蓋を取り、上から見る。
A32. 点検中 上蓋を取り、上から見る。 
                 電源ブロック電解コンデンサー2個が交換されている。足長コンデンサー!
A33. 点検中 上蓋を取り、上から見る。 RCA端子出力1のケーブルが最短距離に交換されている。
A41. 点検中 交換する電源電解コンデンサー比較、上=交換する4700μ/35V、下=付属3300μ/35V。
A41. 点検中 入力RCA端子。
A42. 点検中 入力RCA端子。 テフロン絶縁型と交換。
A43. 点検中 出力RCA端子。
A44. 点検中 出力RCA端子。 テフロン絶縁型と交換。
A51. 点検中 電源コード取り付け。
A52. 点検中 3Pインレットに交換。FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C1. 修理中 前後パネルを倒し、修理中。
C11. 修理前 電源基板。
C112. 修理前 電源基板。無闇にブロック電解コンデンサーを増量交換した為、焼けた抵抗。
C12. 修理中 電源基板 足黒TR(トランジスター)5個、電解コンデンサー9個、整流ダイオード4個、抵抗2個交換
C13. 修理後 電源基板 更に、電解コンデンサー2個、フイルムコンデンサー2個追加。
C14. 修理前 電源基板裏
C15. 修理(半田補正)後 電源基板裏 半田を全部やり直す、 セラミックコンデンサー2個追加。
C16. 完成電源基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C21. 修理前 フイルター基板
C22. 修理後 フイルター基板 フイルムコンデンサー6個、電解コンデンサー11個交換。
C23. 完成フイルター基板。
C24. 修理前 フイルター基板裏
C25. 修理(半田補正)後 フイルター基板裏 半田を全部やり直す。
C26. 完成フイルター基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C27. 修理前 フイルター基板2裏
C28. 修理(半田補正)後 フイルター基板2裏 半田を全部やり直す。
C29. 完成フイルター基板2裏  洗浄後防湿材を塗る
C31. 修理前 トーン基板
C32. 修理後 トーン基板。 FET(電界効果トランジスター)4個、TR(トランジスター)2個、電解コンデンサー4個、半固定VR2個、フイルムコンデンサー12個交換。
C33. 修理前 トーン基板裏。 前回の修理でシールドが外されている無!
C34. 修理(半田補正)後 トーン基板裏 半田を全部やり直す。
C35. 完成フイルター基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C41. 修理前 メインVR基板
C412. 修理中 メインVR基板VR、カシメ構造なので分解はこれまで。
C42. 修理後 メインVR基板 半固定VR2個、電解コンデンサー16個、フイルムコンデンサー8個交換。
C422. 修理前 メインVR基板 モードSW。
C423. 修理後 メインVR基板 モードSWを清掃後。
C43. 修理前 メインVR基板裏
C44. 修理(半田補正)後 メインVR基板裏 半田を全部やり直す、抵抗2個追加。
C45. 完成メインVR基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C51. 修理前 テープモニター・ファンクションSW基板
C52. 修理後 テープモニター・ファンクションSW基板 FET(電解トランジスター)2個、TR(トランジスター28個、電解コンデンサー6個、フイルムコンデンサー10個交換。
C53. 修理前 テープモニター・ファンクションSW基板裏
C54. 修理(半田補正)後 テープモニター・ファンクションSW基板裏 半田を全部やり直す。
C55. 完成テープモニター・ファンクションSW基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C61. 修理前 テープコピー・AUX切換SW基板
C62. 修理後 テープコピー・AUX切換SW基板 電解コンデンサー9個交換。
C622. 修理後 テープコピー・AUX切換SW。
C623. 修理後 テープコピー・AUX切換SW 清掃後。
C63. 修理前 テープコピー・AUX切換SW基板裏
C64. 修理(半田補正)後 テープコピー・AUX切換SW基板裏 半田を全部やり直す。
C65. 完成テープコピー・AUX切換SW基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C71. 修理前 入出力RCA端子郡基板
C73. 修理前 入出力RCA端子郡基板裏
C74. 修理(半田補正)後 入出力RCA端子郡基板裏。 テフロン絶縁RCA端子に交換し、半田を全部やり直す。
C75. 完成入出力RCA端子郡基板板裏  洗浄後防湿材を塗る
C81. 修理前 入出力フォノ端子基板
C83. 修理前 入出力フォノ端子基板裏
C84. 修理(半田補正)後 入出力フォノ端子基板裏 半田を全部やり直す。
C85. 完成入出力フォノ端子基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C91. 修理前 入力RCA端子。
C92. 修理後 入力RCA端子交換。
C93. 修理前 出力RCA端子。
C94. 修理後 出力RCA端子交換。
CA1. 修理前  電源コード取り付け。
CA2. 修理中  電源コードを取り去り、3Pインレット取り付け穴加工。
CA3. 修理後 3Pインレット取り付け。
CA4. 修理後 3Pインレット裏側配線、アースはしっかり取る。
CB. パネル清掃
CC. 交換部品
CD1. 修理前 上から見る
CD2. 修理後 上から見る
P. 後パネル、上下カバーの塗装 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
P1. 修理(塗装)前 裏パネル。
P2. 修理(塗装)後 裏パネル。 錆防止と、文字が消えない為にクリヤーラッカを吹く。
P3. 修理(塗装)前 下蓋、 錆が発生している。
P4. 修理(塗装)後 下蓋。 錆を取り、塗装する。
P5. 修理(塗装)後 上蓋。
P6. 修理(塗装)後 上蓋。 塗装する。
P7. 修理(塗装)前 上蓋前右。
P8. 修理(塗装)後 上蓋前右。 塗装する。
P9. 修理(塗装)後 上蓋後左。
PA. 修理(塗装)後 上蓋後左。 塗装する。
PB. 修理(乾燥)中 炎天下にさらし、焼き付ける。
         左から2個と右端はGAS THAEDRA. 10台目。 左から4個目はPRA−2000ZR. 10台目
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整。
    「見方」。
   上段中 右側出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
        表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
        表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E11. AUX 50Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00779%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00598%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E12. AUX 100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00983%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.00775%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E13. AUX 500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00859%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.00701%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E14. AUX 1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00820%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00742%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E15. AUX 5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00903%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00880%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E16. AUX 10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.01128%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.01386%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E17. AUX 50kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.01133%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0186%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E18. AUX 100kHz入力、R側出力電圧=1V、 0.0313%歪み。
                   L側出力電圧=1V、 0.0434%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E21. MM 50Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.0633%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.0388%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. MM 100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.0720%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0478%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. MM 500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.0302%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0516%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. MM 1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0293%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.0484%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. MM 5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0437%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.0718%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E26. MM 10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0400%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0569%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. MM 50kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0337%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0620%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E28. MM 100kHz入力、R側出力電圧=1V、 0.1637%歪み。
                   L側出力電圧=1V、 0.424%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
F. 上位測定器による 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
F0. 下のオーディオアナライザー VP−7732Aで自動測定
F11. 入出力特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax。
        平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F12. 歪み率特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax。
        左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F13. 入出力特性測定(AUX入力) BASS=250Hz & TREBLE=5kHz 最大
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax。
        平均で1V出力 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F14. 入出力特性測定(AUX入力) BASS=250Hz & TREBLE=5kHz 最小
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax。
        平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F15. 入出力特性測定(AUX入力) BASS=500Hz & TREBLE=2.5kHz 最大
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax。
        平均で1V出力 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F16. 入出力特性測定(AUX入力) BASS=500Hz & TREBLE=2.5kHz 最小
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax。
        平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F17. 入出力特性測定(AUX入力) LowFilter=10Hz & HighFilter=20kHz ON
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax。
        平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F18. 入出力特性測定(AUX入力) LowFilter=40Hz & HighFilter=9kHz ON
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax。
        平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F21. 入出力特性測定(MM入力)
      MC入力端子へ1mV入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F22. 入出力特性測定(MM入力)
      MC入力端子へ0.5mV入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色。
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況、 正面から見る。
S. Sony TAE−5450 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 ステレオプリアンプ TAE-5450
回路方式 イコライザーアンプ=ユニットアンプ×1構成、フラットアンプ兼用
トーンコントロールアンプ=ユニットアンプ×1構成
フィルターアンプ=2トランジスタ構成
ヘッドホンアンプ=1IC構成
ユニットアンプ= Dual FET差動入力+2PNP差動
           +1FET1PNPコンプリメンタリーバッファアンプ
           +1NPNトランジスタ定電流回路
入力感度/インピーダンス Phono1、2=1.5mV/50kΩ
Tuner、Aux1、2、3、Tape1、2、EXT.Adpt1、2=150mV/50kΩ
出力レベル/インピーダンス Rec out1、2=150mV(max.12V)/10kΩ
EXT.Adpt=150mV(max.14V)/10kΩ
Headphone=0.3V(8Ω)、100Ω
Output1=1V(Max.14V)/1kΩ Output2:1V(Max.14V)/2kΩ
高調波歪率 0.03%以下(定格出力1V時、1kHz)
混変調歪率 0.05%以下(定格出力1V時、60Hz:7kHz=4:1)
周波数特性 Phono1、2=RIAA偏差 ±0.4dB
Tuner、Aux1、2、3、Tape1、2、EXT.Adapt1、2=10Hz〜100kHz +0 -1dB
トーンコントロール Bass=50Hz、±10dB(ターンオーバー周波数=250Hz) 100Hz、±10dB(ターンオーバー周波数=500Hz)
Treble=10kHz、±10dB(ターンオーバー周波数=2.5kHz) 20kHz、±10dB(ターンオーバー周波数=5kHz)、2dBステップ
フィルタ Low=10Hz/40Hz以下、12dB/oct
High=9kHz/20kHz、12dB/oct
ミューティングSW 20dB Down
残留ノイズ 70μV以下
SN比 Phono1、2=70dB以上
Tuner、Aux1、2、3、Tape1、2、EXT.Adapt1、2=90dB以上
使用半導体 トランジスタ=40個 IC=2個 FET=12個 ダイオード=10個
電源 AC100V、50Hz/60Hz
電源コンセント 合計500W
電源スイッチ連動=2系統
電源スイッチ非連動=1系統
消費電力 19W
外形寸法 幅430×高さ168×奥行323mm
重量 8.3kg
付属品 ショートプラグ×4
接続コード RK-74H×2
接続コード RK-81H×1
サイドウッド TAC-15(1セット、\2,800)=別売
価格 89,800円(1975年)
                       tae5550_238
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した者です、その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。
  Copyright(C) 2019 Amp Repair Studio All right reserved.