Sansui B−2103 Vintage 修理記録
同時修理PRA−2000ZR. 10台目     2018/3/1到着   7/5完成
注意 このAMPはアースラインが浮いています
    AMPのシャーシにSPの線(アース側)を接続してはいけません
    RL−SPのアース線も接続(共通)してもいけません
このAMPは、DC入力しかなく、バランスの崩れたプリAMPを繋ぐと、過大入力となります
詳しくはここを参照してください

A. 修理前の状況
  • 20年以上前に新品購入したものです。
    新型の価格が上がり、予算オーバーだったので、倉庫に一台残っていた旧品を購入しました。
    今現在もインプットセレクターのガリを除いて、大きな故障はありませんが、小音量時のバランスが悪いようです。
    セレクタースイッチについては、部品の入手ができず、分解も難しいということなので、見ていただいてできる範囲での修理で結構です。
    電源スイッチのボタンが取れやすいで、何度かボンドで接着しましたが、しばらくすると取れてしまいます。梱包の際には、テープで留めてあります。
    改造依頼箇所。
    @ACインレットの取付。
    Aスピーカー端子交換 。


B. 原因
  • オーバーホール修理。

C. 修理状況

D. 使用部品
  • バイアス・バランス半固定VR                  10個。
    電解コンデンサー                         76個 。
    フイルムコンデンサー                       11個。
    リレー                                 3個。
    SP接続端子WBT−0702PL                    2組4個(定価で工賃込み)。
    SP接続端子WBT−0702                    2組4個(定価で工賃込み)。
    SP接続リレー                           4個。
    終段FET(電界効果トランジスター)                  8組16個(選別品)。
    3Pインレット FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ  1個。


E. 調整・測定

F. 修理費  215,000円    オーバーホール修理。

Y. ユーザー宅の設置状況

S. Sansui B−2103 Vintage の仕様(マニアル・カタログより)


A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 上下蓋を外し、上から見る
A17. 点検中 上下蓋、左右パネル、前パネル、シールドを外し、上から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る
A26. 点検中 上下蓋を外し、下から見る
A27. 点検中 上下蓋、左右パネル、前パネル、シールドを外し、下から見る
A31. 点検中 SP接続端子の交換。 取付穴が大きく、後ろにプロテクト基板あり。
A32. 点検中 SP接続端子の交換。 下はWBT−0702PL。 WBT−0702も交換可能。
A33. 点検中 SP接続端子の交換。 下はWBT−0705AgWBT−0705Agも取付可能。
A34. 点検中 SP接続端子の交換。 A出力=WBT−0702PL、B出力=WBT−0702に交換決定。
A35. 点検中 SP接続端子の交換。 端子穴は全て横(水平)向き決定。
A36. 点検中 SP接続端子の仮取付。止めビスは金メッキ使用。
A37. 点検中 このSP接続端子には、サンドイッチスペード が似合います。
                    左=WBT 0681Ag、左=WBT 0681Cu
A41. 点検中 電源コード。 3Pインレットに交換可能。
A51. 点検中 SP接続リレー比較。 左=付いていた接点容量7A=8Ω出力だと392W定格
                       中=付いていた接点容量5A=8Ω出力だと200W定格
                        右=交換する接点容量10A=8Ω出力だと800W定格
          このAMPでは、2パラで使用していますが、片側はアークにさらされ、2倍にはなりません。
A61. 点検中 交換可能な終段FET(電界効果トランジスター)の性能比較。
           上は付いていた2SK405/2SJ115=VDss=160V、Id=8A、PD=100W。
           下は後発の2SK1530/2SJ201=VDss=200V、Id=12A、PD=150W。 
A62. 点検中 交換する終段FET(電界効果トランジスター)のId測定。
A63. 点検中 交換する終段FET(電界効果トランジスター)。 8個ずつ選択。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C1. 修理中 シャーシを反転するので、左右終段AMPブロックを取り外し、電源トランス・ブロック電解コンデンサーの保護の為、プチプチを巻き付けた所。
C2. 修理中 シャーシを反転した所。
C11. 修理前 R側AMPブロック表。
C12. 修理前 R側AMPブロック裏側。
C122. 修理中 R側AMP終段FET(電界効果トランジスター)。 上下を銅板で固定してある。
C123. 修理(交換)後 R側AMP終段FET(電界効果トランジスター)。
C13. 修理後 R側AMPブロック裏側。 終段FET(電界効果トランジスター)8個交換。
C14. 修理前 R側AMP基板。
C142. 修理中 R側AMP基板。電解コンデンサー固定用の接着材、当時は溶媒にトルエンが使用されており、銅を腐食する。
C143. 修理後 R側AMP基板。電解コンデンサー固定用の接着材を取き、防湿材を塗る。
C15. 修理後 R側AMP基板。 バランス・バイアス調整用半固定VR4個、電解コンデンサー17個交換。
C16. 修理前 R側AMP基板裏。
C162. 修理中 R側AMP基板裏、 半田不良。 ストロボの光線を水平に照射して、割れ目が見やすくして撮影。
C163. 修理中 R側AMP基板裏、 半田不良2。
C164. 修理中 R側AMP基板裏、 半田不良3。
C165. 修理中 R側AMP基板裏、 半田不良4。
C17. 修理(半田補正)後 R側AMP基板裏。 半田を全部やり直す。
C18. 完成R側AMP基板裏。  洗浄後防湿材を塗る。
C21. 修理前 L側AMPブロック表。
C22. 修理前 L側AMPブロック裏。
C222. 修理中 L側AMP終段FET(電界効果トランジスター)。 上下を銅板で固定してある。
C223. 修理(交換)後 L側AMP終段FET(電界効果トランジスター)。
C23. 修理後 L側AMPブロック裏。 終段FET(電界効果トランジスター)8個交換。
C24. 修理前 L側AMP基板。
C242. 修理中 L側AMP基板。電解コンデンサー固定用の接着材、当時は溶媒にトルエンが使用されており、銅を腐食する。
C243. 修理後 L側AMP基板。電解コンデンサー固定用の接着材を取り除き、防湿材を塗る。
C25. 修理後 L側AMP基板。 バランス・バイアス調整用半固定VR4個、電解コンデンサー17個交換。
C26. 修理前 L側AMP基板裏。
C262. 修理中 L側AMP基板裏、 半田不良。 ストロボの光線を水平に照射して、割れ目が見やすくして撮影。
C263. 修理中 L側AMP基板裏、 半田不良2。
C264. 修理中 L側AMP基板裏、 半田不良3。
C265. 修理中 L側AMP基板裏、 半田不良4。
C266. 修理中 L側AMP基板裏、 半田不良5。
C27. 修理(半田補正)後 L側AMP基板裏。 半田を全部やり直す。
C28. 完成L側AMP基板裏。  洗浄後防湿材を塗る。
C29. 修理中 AMPブロックの電解コンデンサー。
C2A. 修理後 AMPブロックの電解コンデンサー。 フイルムコンデンサー4個追加。
C31. 修理前 電源整流基板。
C32. 修理後 電源整流基板。フイルムコンデンサー2個追加。
C33. 修理前 電源整流基板裏。
C34. 修理(半田補正)後 電源整流基板裏。 半田を全部やり直す。
                 写真紛失。
C35. 完成電源整流基板裏。  洗浄後防湿材を塗る。
C41. 修理前 入力切換SW基板。
C42. 修理前 入力切換SW基板裏。
C43. 修理(半田補正)後 入力切換SW基板裏。 半田を全部やり直す。
C44. 完成入力切換SW基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C51. 修理前 入力VR基板。
C53. 修理前 入力VR基板裏。
C54. 修理(半田補正)後 入力VR基板裏。 半田を全部やり直す。
C56. 完成入力VR基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C61. 修理前 サブソニックフイルターSW基板。
C62. 修理前 サブソニックフイルターSW基板裏。
C63. 修理(半田補正)後 サブソニックフイルターSW基板裏。 半田を全部やり直す。
C64. 完成サブソニックフイルターSW基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C71. 修理前 SP接続SW基板、電源表示LED基板。
C72. 修理前 SP接続SW基板裏、電源表示LED基板裏。
C73. 修理(半田補正)後 SP接続SW基板裏、電源表示LED基板裏。 半田を全部やり直す。
C74. 完成SP接続SW基板裏、電源表示LED基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C81. 修理(交換)前 右側SP接続端子。
C82. 修理(交換)後 右側SP接続端子。 A出力=WBT−0702PL、B出力=WBT−0702に交換。
C83. 修理中 右側SP接続端子裏。 接着材も併用して十分に固定する。
C84. 修理中 右側SP接続端子裏配線。 基板との接続は1.6mm軟銅線W配線、端子へは半田を介せずにビス止め。 理由はこちら
C85. 修理(交換)前 左側SP接続端子。
C86. 修理(交換)後 左側SP接続端子。 A出力=WBT−0702PL、B出力=WBT−0702に交換。
C87. 修理中 左側SP接続端子裏。 接着材も併用して十分に固定する。
C88. 修理中 左側SP接続端子裏配線。 基板との接続は1.6mm軟銅線W配線、端子へは半田を介せずにビス止め。 理由はこちら
C91. 修理前 右側SP接続、プロテクト基板。
C92. 修理中 右側SP接続、プロテクト基板。 SP接続端子を外す。
C93. 修理後 右側SP接続、プロテクト基板。 リレ−2個、電解コンデンサー13個交換。
C94. 修理前 右側SP接続、プロテクト基板裏。
C95. 修理(半田補正)後 右側SP接続、プロテクト基板裏。 半田を全部やり直す。 基板付け配線は表へ移動。
C96. 完成右側SP接続、プロテクト基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
CA1. 修理前 左側SP接続リレー基板。
CA2. 修理中 左側SP接続リレー基板裏。 SP接続端子を外す。
CA3. 修理後 左側SP接続接続リレー基板裏。リレ−2個交換。
CA4. 修理前 左側SP接続接続リレー基板裏。
CA5. 修理(半田補正)後 左側SP接続接続リレー基板裏。 半田を全部やり直す。
CA6. 完成左側SP接続リレー基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
CB1. 修理(交換)前 電源コード取付。
CB2. 修理(交換)後 3Pインレットに交換。  FURUTECH ロジウムメッキ
CB3. 修理(交換)後 3Pインレット裏配線。 アースはしっかりと取る。
CC1. 修理前 電源ブロック電解コンデンサー周り。
           下側に付いている、短絡事故が多い、ブチルゴム巻・銅箔スチロールコンデンサー撤去。
CC2. 修理後 電源ブロック電解コンデンサー周り。 B−2302Vと同じく、フイルムコンデンサー4個追加
CD1. 交換した部品
CC1. 修理前 上から見る
CC2. 修理後 上から見る
CC3. 修理前 下から見る
CC4. 修理後 下から見る
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E21. 50Hz入力、R側SP出力電圧31V=120W出力、 0.00525歪み。
              L側SP出力電圧31V=120W出力、 0.0049%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. 100Hz入力、R側SP出力電圧31V=120W出力、 0.00477%歪み。
               L側SP出力電圧31V=120W出力、 0.00436%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. 500Hz入力、R側SP出力電圧31V=120W出力、 0.00674%歪み。
               L側SP出力電圧31V=120W出力、 0.00692%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. 1kHz入力、R側SP出力電圧31V=120W出力、 0.00890%歪み。
              L側SP出力電圧31V=120W出力、 0.00933%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. 5kHz入力、R側SP出力電圧31V=120W出力、 0.0158%歪み。
              L側SP出力電圧31V=120W出力、 0.0179%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. 10kHz入力、R側SP出力電圧31V=120W出力、 0.0190%歪み。
               L側SP出力電圧31V=120W出力、 0.0216%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. 50kHz入力、R側SP出力電圧31V=120W出力、 0.01072歪み。
               L側SP出力電圧31V=120W出力、 0.0136%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E4. フルパワーなので、24V高速フアンが全回転でクーリング。
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況.
S. Sansui B−2103 Vintage の仕様(カタログ・マニアルより) 
型式 ステレオパワーアンプ B−2103 MOS VINTAGE
実効出力 150Wr.m.s+150Wr.m.s(6Ω)
110Wr.m.s+110Wr.m.s(8Ω)(10Hz〜20kHz、両ch同時動作)
全高調波歪率(実効出力時) 0.008%(8Ω)
混変調歪率 0.008%(8Ω)
ダンピングファクター 200(1kHZ, 8Ω時)
周波数特性(1W出力時) DC〜300kHz、+0 -3dB
入力感度/入力インピーダンス 1Vr.m.s/10kΩ(1kHz時)
SN比(Aネットワーク、1W出力時) 110dB以上、入力端子短絡時
ダイナミックパワー 190Wr.m.s(6Ω)
240Wr.m.s(4Ω)
320Wr.m.s(2Ω)
エンベローブ歪 測定限界以下
TIM歪(SWATOOTH) 測定限界以下
スルーレイト(8Ω時) 150V/μsec
ライズタイム 0.5μsec
チャンネルセパレーション(1kHz時) 90dB以上
残留雑音 0.5mVr.m.s.以下
サブソニックフィルター 10Hz(-3dB)、6dB/oct
負荷インピーダンス 4Ω〜16Ω
電源 AC100V、50Hz/60Hz
ACアウトレット(非連動) 250W
定格消費電力 350W
外形寸法 幅460×高さ174×奥行480mm
重量 37.0kg
価格 360,000(1992年発売)
回路 *動的歪ゼロのAdvanced Hyper α-Xバランス回路搭載。
*安定した高速増幅が可能なMOS FET(電界効果トランジスター)をテフロン基板にペアで搭載。
*優れたリニアリティと高速応答性を誇るNEWダイアモンド差動回路。
*安定かつクリーンな大電流を供給するAdvanced α-Xバランス電源
*最適重量バランスの強化ツイン・モノラル・コンストラクション。
*振動を遮断するフルアイソレーテッド・メカニカル・フィードバック。
*高音質と操作性を両立させた左右独立・連動ボリューム。
*音の純度を守るために厳選された高品位パーツ。
その他の特徴 *バリアブル入力(NORMAL-1・2)
*固定入力(NORMAL,BALANCED)
*スイスノイトリック社製金メッキバランス入力端子
*バイワイヤリング接続およびバナナプラグ対応WBT金メッキスピーカー端子
*WBT金メッキRCA入力端子
*6N銅帯バスバー
*アルミサイドパネル/アルミボンネット/アルミフロントパネル
*ダブルボトムシャーシ(純銅インナーシャーシ, 銅メッキアウターシャーシ)
*オール銅メッキビス
1993 GOOD DESIGN AWARD受賞「商品デザイン部門」
                    b2103mos-3c
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