Aura Note Premier. 2台目修理記録
2023/5/1到着   5/23完成 
A.修理前の状況
  • 症状としては、右のスピーカーから音が出ず、その前から左右から出るサーというノイズが多少気になっていました。
    直していただきたいのは、右から音が出るようにと、サーというノイズの除去です。
    このアンプは私の実家で使っているものです。
    10年以上前になりますが、父が亡くなったとき、母を励まそうと 見た目もきれいなこのアンプを買いました。
    音も期待していた以上にきれいな音を出してくれて、とても気に入っています。
    最近は母も痴呆の症状が出はじめ、あまり使っていなかったようなのですが、 少しでも母が心の平安を保ってほしく、何とか直したいと思っています。
    購入元経由で輸入代理店に修理をお願いしたのですが、修理サービスは終了しているとのことです。

B.原因
  • 各部経年劣化。
    CD部分は点検・修理せず。

C.修理状況
  • 1部リレ−交換。
    電源電解コンデンサー交換105度C。
    配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。
    セラミックコンデンサー追加。
    SP端子交換
    RCA端子交換
D.使用部品.
  • リレー             3個。
    電解コンデンサー     25個。
    セラミックコンデンサー   3個。
    金メッキSP端子     2組4個。
    テフロン絶縁RCA端子  3組6個。

E. 調整・測定

F.修理費   110,000円  オーバーホール修理。

Y. ユーザー宅の設置状況

S. Aura Note Premier の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る
A31. 点検中 前左右パネル、上蓋を外し、上から見る。
A311. 点検中 CD保護ガラス位置感知SWのコードを噛んでいる。
A32. 点検中 前左右パネル、上蓋を外し、前上から見る。
A33. 点検中 前左右パネル、上蓋、CD+前段AMPを外し、前上から見る。
A41. 点検中 電解コンデンサー液漏れ上2個、もう少しで液漏れ下1個。
A42. 点検中 左=電解コンデンサー足から液漏れ、右=もう少しで液漏れ。
A51. 点検中 終段アンプ基板。
A61. 点検中 電源+前段アンプ+FMチュウナー基板。
A61. 点検中 SP接続端子。
A62. 点検中 SP接続端子。 ロジウムメッキSP端子と交換可能。WBT−0730 WBT−0730PLを使用可能。
A63. 点検中 SP接続端子。 ロジウムメッキSP端子はYラグの向きが固定されるので、固定されない金メッキ端子を選択。
A71. 点検中 RCA接続端子。 AUX1が破損。
A72. 点検中 RCA接続端子。 テフロン絶縁RCA端子と交換。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C1.修理中 基板を取り除いたシャシー。
C2.修理中 SP接続端子取り付け穴の凹み、落としたのでしょうか?
C3.修理中 SP接続端子取り付け穴の凹み裏側、落としたのでしょうか?
C11.修理前 終段アンプ基板。
C12. 修理後 終段アンプ基板。 電解コンデンサ−13個、リレー2個交換。
C13. 修理前 終段アンプ基板基板裏。
C14. 修理(半田補正)後  終段アンプ基板裏。 半田を全部やり直す。
C15. 完成終段アンプ基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C21. 修理前  電源+前段アンプ+FMチュウナー基板。
C22. 修理後  電源+前段アンプ+FMチュウナー基板。 電解コンデンサ−12個、リレー1個交換。
C23. 修理前  電源+前段アンプ+FMチュウナー基板裏。
C24. 修理(半田補正)後 電源+前段アンプ+FMチュウナー基板裏。 半田を全部やり直す。セラミックコンデンサー3個追加。
C25. 完成電源+前段アンプ+FMチュウナー基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C31. 修理(点検)中 CD基板+操作CPU基板。
C32. 修理(点検)中 CD基板裏+操作CPU基板裏。
C41. 修理(点検)中 パネル表示基板。
C42. 修理(点検)中 パネル表示基板裏。
C51. 修理前 入出力RCA接続端子。 AUX1が破損。
C52. 修理中 入出力RCA端子裏配線。先端は折り曲げて半田のノリを良くする。
C53. 修理(交換)後 テフロン絶縁RCA端子と交換。
C61. 修理前 SP接続端子。
C62. 修理(交換)後 Yラグの向きが固定されない金メッキ端子と交換。
C71. 交換部品
C72. 交換部品 電源ブロック電解コンデンサー2個。 左=付いていた50V/4700μ、右=50V/6800μに増量。
C81. 修理前 上から見る
C82. 修理後 上から見る
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低なります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E1. AUX1−50Hz入力、R側SP出力電圧20V=50W出力、 0.00642%歪み。
                   L側SP出力電圧20V=50W出力、 0.00545%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E2. AUX1−100Hz入力、R側SP出力電圧20V=50W出力、 0.00488%歪み。
                    L側SP出力電圧20V=50W出力、 0.00470%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E3. AUX1−500Hz入力、R側SP出力電圧20V=50W出力、 0.00668歪み。
                    L側SP出力電圧20V=50W出力、 0.00818%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E4. AUX1−1kHz入力、R側SP出力電圧20V=50W出力、 0.00681%歪み。
                   L側SP出力電圧20V=50W出力、 0.00850%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E5. AUX1−5kHz入力、R側SP出力電圧20V=50W出力、 0.00727%歪み。
                  L側SP出力電圧20V=50W出力、 0.01003%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E6. AUX1−10kHz入力、R側SP出力電圧20V=50W出力、 0.0171%歪み。
                    L側SP出力電圧20V=50W出力、 0.0179%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E7. AUX1−20kHz入力、R側SP出力電圧20V=50W出力、 0.0208%歪み。
                    L側SP出力電圧20V=50W出力、 0.0202%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E9. フルパワーなので、24V高速フアンが全回転でクーリング。
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況、 全体正面から見る。
 Aura Note Premier の仕様(カタログ・マニアルより)
形式 FMチューナー内蔵CD/AMP一体型レシーバー
   アンプ部
出力 50W+50W(8Ω)
周波数特性 20Hz-25kHz(-0.5dB)
入力 AUX(RCA)x2, USB-Ax1(for iPod, MP3 Player, or USB memory(MP3, WMA,OGG files)), USB-Bx1 (for PC), Optical x l
出力 I Pair of speaker, Headphone, Preamplifier output
ボリューム CIRRUS LOGIC CS3310
POWER AMP HITACHI J162/K1058 MOSFET SINGLE- ENDED PUSH-PULL
   CD/DAC部
TOP・LOADING CD MECHANISM 
MEDIA CD / MP3 CD / USB Memory / iPod
D/Aコンバーター CIRRUS LOGIC CS4398
DIGITAL FILTER PROPRIETARY 3rd ORDER FILTER
DIGITAL BUFFER 32 MB SRAM
   チューナー部
受信バンド FM(76.0-90.0MHz)/AM(522-1602kHz)
プリセット 20局
   USB
USB A PLAYBACK FORMAT : MP3/WMA/OGG(UP T0 320 kbps)
RECORDING FORMAT : MP3 128 kbps (FIXED)
SAMPLE RATE : 32 − 48 kHz / 16 bit
USB B Tl PCM2704 USB DAC
   総合
SIZE :  WEIGHT:  POWER CONSUMPTION : 11W (STANDBY),30W(NOMINAL),200W(MAXIMUM)
サイズ W278 x H84 x D278 mm (W10.94 x H3.3 x D10.94 1nch)
重量 7kg (15.41b. Net)
POWER CONSUMPTION 11W (STANDBY),30W(NOMINAL),200W(MAXIMUM)
Aura note V2参考 Aura note V2は全てのUSB聴きでの動作を保証するものではありません。また、著作権保護システムにて保護されたファイルなど、再生に対応しないものがあります。
当社ではAura note V2のUSB接続の際、オーディオデータの破損などに対する責任は負えません。予めご了承ください。
Aura note V2はWindows OSとMac OSの両方にてご使用いただけます。
Windows OSでのUSB接続には専用の「USB2.0ドライバー」が必要となります。Mac OSではドライバーのインストールの必要はありません。
Windows10には現在のところ対応しておりません。今後の対応につきましては対応の確認が取れ次第ホームページ、並びにカタログ等でご案内してまいります。
                    note-21L
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