HMA−F3 修理記録
同時修理HCA−8000. 2台。     過去の修理品SC−Λ90F、TEACPA−7。     2020/11/20到着   12/16完成
A. 修理前の状況.
  • 今回、コントロールアンプ、パワーアンプの修理について相談です。
    1機種はコントロールアンプ、HITACHI、Lo-DのHCA-8000です。
    これは3台ありまして、1台は10年前に入手しましたが3年ほどして、入力切替スイッチが戻りづらくなりそのまま不使用。
    2台目は4年ほど前に入手しましたが、ボリュームにガリが出ました。
    3台目も不調です。いずれも現在は不使用です。
    2機種目はパワーアンプ、HITACHI、Lo-DのHMA-F3(HMA-8500のミニコンポ版) 。
    入力感度が小さいと感じます。

B. 原因
  • 各部経年劣化。


C. 修理状況
  • SP接続リレー交換。
    大型電源ブロック電解コンデンサーを含む全電解コンデンサー交換。
    半固定VR交換
    パネルメータランプ交換
    1部フイルムコンデンサ交換、追加

D. 使用部品
  • SP接続リレー                       1個。
    電解コンデンサー                   20個。
    フイルムコンデンサー                 4個。
    半固定VR                        2個。
    抵抗                             2本。
    ヒューズ型ランプ                      4本。

E. 調整・測定.

F. 修理費               90,000円
                       オーバーホール修理。

Y. ユーザー宅の設置状況

S. HITACH Lo-D HMA−F3 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 上蓋・シールドを取り、上から見る
A21. 点検中 下から見る
A22. 点検中 下前から見る
A23. 点検中 下前左から見る
A24. 点検中 下後から見る
A25. 点検中 下後右から見る
A31. 点検中 入力RCA端子
A32. 点検中 テフロン絶縁RCA端子に交換可能。
A41. 点検中 電源コード取り付け部。
A42. 点検中 電源コード取り付け部。 3Pインレット取り付けが可能。  FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
A51. 点検中 電源ブロック電解コンデンサー比較。交換する左=10000μ/71WV、付いていた右=8200μ/56WV。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C0. 修理中 前パネルを倒して修理。
C11. 修理前  メイン基板
C12. 修理中 メイン基板。電解コンデンサー固定するトルエン溶媒の接着剤。
C13. 修理後 メイン基板。トルエン溶媒の接着剤を取り去り、コートを塗布後。
C14. 修理後 メイン基板。 半固定VR2個、ヒューズ抵抗2個、電解コンデンサー21個交換。
C15. 修理前  メイン基板裏
C16. 修理(半田補正)後 メイン基板裏、 半田を全部やり直す。フイルムコンデンサー2個追加。
C17. 完成メイン基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C21. 修理前 省かれたメイン基板の2次側ヒューズ
C22. 修理後 メイン基板の2次側ヒューズを増設する。
C31. 修理前 メイン基板ラッピング。
C32. 修理後 メイン基板ラッピング、 ハンダを染みこます。
C33. 修理前 メイン基板ラッピング2。
C34. 修理後 メイン基板ラッピング2、 ハンダを染みこます。
C35. 修理前 メイン基板ラッピング3。
C36. 修理後 メイン基板ラッピング3、 ハンダを染みこます。
C37. 修理前 メイン基板ラッピング4。
C38. 修理前 メイン基板ラッピング4、 ハンダを染みこます。
C41. 修理前 LED基板
C42. 修理前 LED基板裏
C43. 修理(半田補正)後 LED基板裏、 半田を全部やり直す。
C44. 完成LED基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C51. 修理前 右側メーター照明ランプ基板
C52. 修理(交換)後 右側メーター照明ランプ基板。本来のランプに交換する。
C53. 修理前 右側メーター照明ランプ基板裏
C54. 修理(半田補正)後 右側メーター照明ランプ基板裏、 半田を全部やり直す。
C55. 完成右側メーター照明ランプ基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C61. 修理前 左側メーター照明ランプ基板
C62. 修理(交換)後 左側メーター照明ランプ基板。本来のランプに交換する。
C63. 修理前 左側メーター照明ランプ基板裏
C64. 修理(半田補正)後左側メーター照明ランプ基板裏、 半田を全部やり直す。
C65. 完成左側メーター照明ランプ基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C71. 修理前 電源SW基板
C72. 修理前 電源SW裏
C73. 修理(半田補正)後 電源SW裏、 半田を全部やり直す
C74. 完成電源SW基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C81. 修理前 電源コンセント基板裏
C82. 修理(半田補正)後 電源コンセント基板裏、 半田を全部やり直す。
C83. 完成電源コンセント基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C91. 修理中 パネル清掃。
CA1. 交換した部品
CB1. 修理前 上から見る
CB2. 修理後 上から見る
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E1. 50Hz入力、R側SP出力電圧22V=60.5W出力、 0.0157%歪み。
            L側SP出力電圧22V=60.5W出力、 0.0186%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E2. 100Hz入力、R側SP出力電圧22V=60.5W出力、 0.0216%歪み。
             L側SP出力電圧22V=60.5W出力、 0.0222%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E3. 500Hz入力、R側SP出力電圧22V=60.5W出力、 0.0364%歪み。
             L側SP出力電圧22V=60.5W出力、 0.0431%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E4. 1kHz入力、R側SP出力電圧22V=60.5W出力、 0.0395%歪み。
            L側SP出力電圧22V=60.5W出力、 0.0442%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E5. 5kHz入力、R側SP出力電圧22V=60.5W出力、 0.0341%歪み。
            L側SP出力電圧22V=60.5W出力、 0.0419%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=100kHz。
E6. 10kHz入力、R側SP出力電圧22V=60.5W出力、 0.0227%歪み。
             L側SP出力電圧22V=60.5W出力、 0.0281%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E7. 20kHz入力、R側SP出力電圧22V=60.5W出力、 0.0140%歪み。
             L側SP出力電圧22V=60.5W出力、 0.0169%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E8. フルパワーなので、24V高速フアンが全回転でクーリング。
E9. その時のVUメーター(100W/100W)
EA. 完成  24時間エージング。 左は同時修理HCA−8000. 2台。 
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
S. HITACH Lo-D HMA−F3 の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 メインアンプ、HMA−F3
実効出力(両ch駆動) 60W+60W(8Ω)。
全高調波歪率 0.0025%(1kHz,30W出力時,8Ω)
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) 0.008%(1kHz,30W出力時,8Ω)
周波数特性 10Hz〜100kHz +9,-1dB
入力感度/インピーダンス 1V/50kΩ
SN比(入力ショート) 119dB
電源 AC100V、50/60Hz共用
定格消費電力(電気用品取締法) 240W
外形寸法 約 W32×H14×D26(cm)※突起部含む
重量 5.8kg
価格
                     hma-f3_1x
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