KENWOOD L−02a. 18台目修理
トレイ駆動装置のベルトを製作いたしました。 交換できる人に料布します。 1本1000円送料別
注意
  • 接続する機器のDC漏れが無い事が確実以外は、「DC−SubSonic」の位置で使用の事。  「ここ参照
    「Straight−DC」の位置は使用しない。
  • 純正品の「Σ(シグマ)ケーブル」使用以外の、Σ(シグマ)ドライブ接続は、十分理解した上で行う事。
  • 長期間使用しない場合は、待機電力 節約の為、電源コードを抜いて下さい。
平成27年12月15日到着   平成28年6月10日完成
A. 修理前の状況
  • 故障箇所1。.
     昨日まで正常に音出し出来たのですが、操作パネルが収納されなくなった(以前から調 子が悪かった。)
    このままでは電源も切れないので、トレー駆動部ベルト確認とプーリー 清掃の為に、上部パネルを外してドライブAMP基板を外し(各コネクター全て外し)、モータープーリー清掃とベルト清掃をし、元通りに組み直した後に電源を入れた所、スピーカーからポップノイズ(余り大きい音では無い)がした。
    急いで電源を切り内部取り付けの再確認をした所、有ろうことか・・・基板中央部の2ピンのコネクターを挿し間違 えてしまいました。
     間違えたのは、”E”表示のコネクターと、その前方右側(AMP後方から見て。)コネクターを間違えていま した。
    正規の状態に繋ぎ直し、再度確認をしましたが、今度はミューティング状態のまま(VRつまみ のLEDが点滅状態)になってしまいました。
    再度電源の入れ直しや、基板の付け直し、パワーユニットのフューズ確認等を行いましたが、症状は変 わりませんでした。
    電源投入時に、パワーユニットと本体(入力基板付近)からそれぞれ1度づつリレーの動作音はしますが、 終段のプロテクト基板のリレーが全く動作しません。
  • 故障箇所2。
    操作パネル用の照明ランプが、5個中4個点かない。(時々左端と2番目のランプが点く時が有る。)
  • 故障箇所3。
    入力切り替え表示のLEDが点かない箇所が、4箇所有る。
    スピーカーズ/サブソニック/ストレートDC/チューナー 以上4箇所、それ以外はOK。
  • 故障箇所4.
    操作パネルの駆動ベルトが劣化して伸びており、動作が遅かったり、動かない時が有る。
  • 確認出来る故障の箇所は、以上です。
    また、電解コンデンサー等の交換(UPグレード)と入力端子、SP端子の交換等も併せてお願いしたい です。
    出来るだけBestな状態への復旧を希望します。
    以上の様な状況のAMPですが、若い頃のは高嶺の花で購入で きずに、眺めているだけでしたが、 30数年が立ち何とか中古品を、購入し少々の不具合は目をつぶって楽しんでおりましたが、音が出 なくなってはどうしようも有りません!
  • 工房注
    その基板には、同じ形・同じ色の白い2ピンコネクターが3個あります。
    1個はこのドライブAMP基板前段への電源、トランスからのAC電源57V(挿入フューズ2A)です。
    他の2個は終段TR(トランジスター)のバイアスに関するサーミスターです。
    数百Ωサーミスターで短絡の所へ、AC57Vを加えるのですから、被害甚大です!
    又、生き残った部品も、次の故障の原因になる可能性大です。
    設計者は、十二分に解るので、絶対に間違わないので、同じ形・同じ色にしたのでしょう。
    コネクターに色や形を変え、修理現場でのミスを防ぐ対策まで、対処するにはまだまだ経験不足だったのでしょう。
    ここらへの配慮が始まるのは、大企業のSony製品くらいから?
    よって、修理時に私は、このAC電源57Vコネクタには黒く記しを付けます。
    又、他のコネクターにも、トリオが書いた場所とは、違う所に、ナンバーを記載します。
    このようにするのが、職人の仕事=100%の仕事が要求されます=出来て当然(当たり前)。
    人間は、何時も状態が良いとは限りません。
    しかし、仕事はしなくてはなりません!
    当方の様に、外した時からつなぐ時まで、 全ての基板を、いっぺんに直す為、1週間以上かかりますので、失敗を防ぐ配慮は全てで完璧に行います。
    ここはと思われる場所には、コネクターのオス・メスの対称の場所に、色違いのマークやマーク本数を変えたりして、間違いを防ぐ配慮が必要です。


B. 原因
  • 終段TR(トランジスター)焼損、他経年劣化
    オーバーホール修理依頼。


C. 本体修理状況

P. 電源修理状況

D. 使用部品
  • SP出力端子                  4個。
    SP出力リレー                  2個。
    ドライブ基板のFET               2個。
    制御リレー                    17個。
    電解コンデンサー(ミュ−ズ)         76個。
    フイルムコンデンサー              6個。
    半固定VR                     6個。
    抵抗                         8個。
    操作トレイ駆動ベルト。
    テフロン絶縁RCA端子            8組16個。
    SP接続端子                   4組8個。
    Hight_Power終段TR(トランジスター)    4組8個。
    Low_Powe終段TR(トランジスター)      4組8個。
    トレイ照明ランプ                  5個。
    TR(トランジスター)               14個。


E. 調整・測定

F. 修理費   165,000円   オーバーホール修理

S. KENWOOD L−02a の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A132. 点検中 後から見る、 紛失しがちなコネクターハンガー(ストッパー)が付いている。
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 上下蓋取り、上から見る
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る
A252. 点検中 下から見る、 2008年1月19日修理?
A253. 点検中 下蓋を取り下から見る。下端子台への2本の配線位置が異なる!
A27. 点検中 上下蓋、AUX−RCA端子版を取り、下から見る
A31. 点検中 SP接続端子。
A312. 点検中 交換出来るSP接続端子の検討。右側2種が選択可能。
          WBT製品左2ヶWBT−0735 WBT−0730PLは軸が放熱器に当たる。
A32. 点検中 入出力 RCA端子郡
A33. 点検中 AUX入力RCA端子
A34. 点検中 プリ出力RCA端子
A35. 点検中 交換するテフロン絶縁製RCA端子。 中心電極は円筒状で4つ割方式。
A36. 点検中 WBT製RCA端子WBT−0201。 さらに複雑な構造で「カチ」と差し込み感を与える。
A37. 点検中 最近の「RCAプラグ」の中心電極は2割になっているので接触不良が起きにくい。
A41. 点検中 終段TR(トランジスター)。
A42. 点検中 交換する終段TR(トランジスター)の選別。
     後発のサンケンの音響用パワートランジスタ(LAPT) 2SA1295/2SC3264を使用。
     増幅率hfeを測定し、hfe=82/81を選別使用する。hfe=83は L−02A. 16台目で使用済み。
LAPT(Linear Amplification Power Transistor)は、マルチエミッタ構造で高周波数までリニアに増幅できるオーディオ用TR(トランジスター)。
純銅材を採用しており、ボンディングワイヤーまで徹底非磁性化することで磁気歪の発生を排除し、遮断周波数を大幅改善し、広帯域化と、電流増幅率のリニアリティとスイッチング特性向上させている。
A51. 点検中 電源部・前右から見る
A52. 点検中 電源部・後左から見る
A53. 点検中 電源部・上から見る
A54. 点検中 電源部・上蓋を取り上から見る
A61. 点検中 電源部・下前左から見る
A62. 点検中 電源部・下後右から見る
A63. 点検中 電源部・下から見る
A71. 点検中 電源部・上蓋を取り前から見る
A81. 点検中 交換する電源投入リレーの比較。
                 左=付いている物(1a=10A)、 右=交換する物で、2倍の容量を持つ(2a=10A×2)
                 パラ(W)接点となり、片側がアークを引き受けるので、もう片方は接点消耗が無に近い
                 但し、足数が増すので、基板の加工が必要となる。
A82. 点検中 交換するSP接続リレーの比較。
  • 仕様書から 定格出力 170W(8Ω)の時の電流は4.58Aが流れる、電圧は36.64V。
            定格出力 250W(4Ω)の時の電流は7.94Aが流れる、電圧は31.76V。
            左=付いている物(2a=5A×2)、 右=交換する物で、2倍の容量を持つ(2a=10A×2)
            パラ(W)接点となり、片側がアークを引き受けるので、もう片方は接点消耗が無に近い
            但し、形状が異なるので、基板の加工等が必要となる。
            純正回路では、片側2個リレー使用、接点をシリーズ(直列)接続して、遮断電圧を増している?            接続リレーでは、遮断電圧は十分で不足するのは遮断電流。
C. 本体修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C1. 修理中 基板を取り外し、清掃後。
C10. 修理前 終段TR(トランジスター)、赤×印が不良品。
C102. 修理中 終段TR(トランジスター)絶縁マイカー交換。
C11. 修理(交換)後 終段TR(トランジスター)。
                Hight_Power終段TR(トランジスター)4組8個。Low_Powe終段TR(トランジスター) 4組8個。
C12. 修理前 終段TR(トランジスター)取付基板。
C13. 修理(半田補正)中 終段TR(トランジスター)取付基板。 全ての半田をやり直す。
C14. 完成終段TR(トランジスター)取付基板 洗浄後防湿材を塗る。。
C21. 修理前 終段・プロテクト基板
C22. 修理後 終段・プロテクト基板。 リレー5個、電解コンデンサー14個交換
            使用されているSP接続リレーは同型が市場に無いので、物理的・電気的に、適当な物に交換する
            但し、基板加工が必要ですが、使用した物は、接点容量は4倍(20A)になる。
C23. 修理前 終段・プロテクト基板裏
C24. 修理(半田補正)後 終段・プロテクト基板裏。 全ての半田をやり直す。
C25.完成終段基板 終段・プロテクト基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C26. 修理前 絶縁紙。 何回も取り外したのか? ビス穴が欠損!
C27. 修理後 絶縁紙。 ビス穴を補修する。
C28. 修理後 絶縁紙、さらに軽く塗装。
C31. 修理前 ドライブAMP基板
C32. 修理後 ドライブAMP基板。
           半固定VR4個、リレー1個、FET1個、電解コンデンサー16個交換、フイルムコンデンサー2個追加
C321. 完成ドライブAMP基板。 更にTR(トランジスター)10個交換、人為的故障は被害甚大!
C322. 修理中 ドライブAMP基板。 電解コンデンサーを固定するトルエン溶媒の接着剤。
C323. 修理中 ドライブAMP基板。 トルエン溶媒の接着剤を取り去り、コートを塗布後。
C324. 修理中 ドライブAMP基板。 電解コンデンサー固定するトルエン溶媒の接着剤2。
C325. 修理中 ドライブAMP基板。 トルエン溶媒の接着剤を取り去り、コートを塗布後2。
C326. 修理中 ドライブAMP基板。 電解コンデンサー固定するトルエン溶媒の接着剤3。
C327. 修理中 ドライブAMP基板。 トルエン溶媒の接着剤を取り去り、コートを塗布後3。
C33. 修理前 ドライブAMP基板裏
C34. 修理(半田補正)後 ドライブAMP基板裏。 フイルムコンデンサー2個追加。 全ての半田をやり直す。
C35. 完成ドライブAMP基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C41. 修理前 SW(switch)コントロール基板。 リレーが7個交換されている。
C42. 修理後 SWコントロール基板。 リレー7個、電解コンデンサー22個交換
C43. 修理前 SWコントロール基板裏
C44. 修理(半田補正)後 SWコントロール基板裏。 全ての半田をやり直す。
C45. 完成SWコントロール基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C51. 修理前 EQ−AMP(equalize-amplifier)基板。 リレーが1個交換されている。
C513. 修理中 EQ−AMP(equalize-amplifier)基板。 トルエン溶媒の接着剤。
C514. 修理中 EQ−AMP(equalize-amplifier)基板。 トルエン溶媒の接着剤を取り去り、コートを塗布後。
C515. 修理中 EQ−AMP(equalize-amplifier)基板。 トルエン溶媒の接着剤2。
C516. 修理中 EQ−AMP(equalize-amplifier)基板。 トルエン溶媒の接着剤2を取り去り、コートを塗布後。
C52. 修理後 EQ−AMP(equalize-amplifier)基板。 リレー1個、半固定VR2個、電解コンデンサー20個交換
C53. 修理前 EQ−AMP(equalize-amplifier)基板裏
C54. 修理(半田補正)後 EQ−AMP(equalize-amplifier)基板裏。 コンデンサー6個追加。全ての半田をやり直す。
C55. 完成EQ−AMP(equalize-amplifier)基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。。
C61. 修理前 入力RCA端子基板。 リレーが8個交換されている。
C62. 修理後 入力RCA端子基板。 リレー8個、電解コンデンサー1個交換
C63. 完成入力RCA端子基板。 洗浄後防湿材を塗る。
C64. 修理前 入力RCA端子基板裏
C65. 修理(半田補正)後 入力RCA端子基板裏。 全ての半田をやり直す。
C66. 完成入力RCA端子基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C67. 修理前 入出力 RCA端子郡
C68. 修理(交換)後 入出力 RCA端子郡。 テフロン絶縁RCA端子に交換。
C69. 修理前 プリAMP出力RCA端子
C6A. 修理(交換)後 プリAMP出力RCA端子。 テフロン絶縁RCA端子に交換。
C6B. 修理前 AUX入力RCA端子
C6C. 修理(交換)後 AUX入力RCA端子。 テフロン絶縁RCA端子に交換。
C71. 修理前 VR基板
C72. 修理前 VR基板裏。 
C73. 修理(半田補正)後  VR基板裏。 全ての半田をやり直す。
C74. 完成VR基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C75. VR点検中。 カシメ構造なのでこれまで。 多量の接点復活材の使用でベタベタ。
              これだけ多用すると、軸のグリスを溶け込み、接点の上に皮膜となる。
C80. 修理中 バランスVRの出口。 接点復活材を使用する為、埃が沢山。
C81. 修理前 バランスVR基板
C82. 修理中 バランスVR基板。 分解中。
C83. 修理後 バランスVR基板。 分解し、清掃中。
C84. 修理前 バランスVR基板裏
C85. 修理(半田補正)後 バランスVR基板裏。 抵抗2個追加。 全ての半田をやり直す。
C86. 完成バランスVR基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C91. 修理前 入力SW基板
C92. 修理前 入力SW基板裏
C93. 修理(半田補正)後 入力SW基板裏。 全ての半田をやり直す。
C94. 完成入力SW基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。。
CA1. 修理前 整流基板
CA2. 修理前 整流基板裏
CA3. 修理(半田補正)後 整流基板裏。 フイルムコンデンサー8個追加。 全ての半田をやり直す。
CA4.完成整流基板裏。  洗浄後防湿材を塗る。。
CB1. 修理前 SP接続端子
CB3. 修理(交換)後 SP接続端子。 4組8個交換。
CC1. 修理前 トレイ駆動装置。 ベルトが少し伸びている。
CC2. 修理後 トレイ駆動装置。 ベルト交換する。
CD1. 修理前 照明・LED基板
CD2. 修理後 照明・LED基板。 ムギ球交換。
CD3. 修理前 照明・LED基板裏
CD4. 修理(半田補正)後 照明・LED基板裏。 全ての半田をやり直す。
CD5. 完成照明・LED基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
CE1. 修理前 トレー操作基板
CE2. 修理後 トレー操作基板。 電解コンデンサー6個交換
CE3. 修理前 トレー操作基板裏
CE4. 修理(半田補正)後 トレー操作基板裏。 全ての半田をやり直す。
CE5. 完成トレー操作基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
CF1. 修理中 前パネル清掃
CF2. 修理中 トレー操作パネル清掃
CF3. 修理前 AUX入力ケーブル線処理。
CF4. 修理後 AUX入力ケーブル線処理。
CF5. 修理前 ヘッドホーンケーブル線処理。
CF6. 修理後 ヘッドホーンケーブル線処理。
CG1. 交換部品
CG2. 交換部品。 電源投入リレーの焼けた接点。
CH1. 修理前 上から見る
CH2. 修理後 上から見る
CH3. 修理前 下から見る
CH4. 修理後 下から見る
CH5. 完成、 後から見る
P. 電源修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
P11. 修理前 電源部。 上から見る。
P12. 修理後 電源部。 上から見る。
P13. 修理前 電源部。 前から見る。
P14. 修理後 電源部。 前から見る。
P2. 修理前 電源部基板 
P22. 修理中 電源部基板。 電解コンデンサー固定するトルエン溶媒の接着剤。
P23. 修理中 電源部基板。 トルエン溶媒の接着剤を取り去り、コートを塗布後。
P3. 修理後 電源部基板。 電解コンデンサー6個、リレー1個、整流ブリッジ交換
P32. 修理前 電源部基板ラッピングその1
P33. 修理後 電源部基板ラッピングその1。 ハンダを浸み込ませる
P34. 修理前 電源部基板ラッピングその2
P35. 修理後 電源部基板ラッピングその2。 ハンダを浸み込ませる
P36. 修理前 電源部基板ラッピングその3
P37. 修理後 電源部基板ラッピングその3。 ハンダを浸み込ませる
P4. 修理前 電源部基板裏
P42. 修理中 電源部基板裏。 半田不良予備郡。
P5. 修理(半田補正)後 電源部基板裏。 全ての半田をやり直す。
P6. 完成電源部基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
P71. 修理前 ケーブル・コネクター点検
P72. 修理後 ケーブル・コネクター。 コードを押し込み接着する
P73. 修理前 ケーブル・コネクター点検、反対側。
P74. 修理後 ケーブル・コネクター、反対側。 コードを押し込み接着する。
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E21. AUX_50Hz入力、R側SP出力電圧40V=200W、 0.0060%歪み。
                 L側SP出力電圧40V=200W、 0.0066%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. AUX_100Hz入力、R側SP出力電圧40V=200W出力、 0.0064%歪み。
                   L側SP出力電圧40V=200W出力、 0.0063%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. AUX_500Hz入力、R側SP出力電圧40V=200W出力、 0.0063%歪み。
                   L側SP出力電圧40V=200W出力、 0.0066%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. AUX_1kHz入力、R側SP出力電圧40V=200W出力、 0.0054%歪み。
                  L側SP出力電圧40V=200W出力、 0.0059%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. AUX_5kHz入力、R側SP出力電圧40V=200W出力、 0.0086%歪み。
                 L側SP出力電圧40V=200W出力、 0.0056%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. AUX_10kHz入力、R側SP出力電圧40V=200W出力、 0.0094%歪み。
                   L側SP出力電圧40V=200W出力、 0.0106%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. AUX_50kHz入力、R側SP出力電圧39V=190W出力、 0.0185%歪み。
                   L側SP出力電圧39V=190W出力、 0.0192%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E28. AUX_100kHz入力、R側SP出力電圧30V=112.5W出力、 0.0539%歪み。
                    L側SP出力電圧30V=112.5W出力、 0.0551%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E31. MM_50Hz入力、R側SP出力電圧39V=190W出力、 0.0078%歪み。
                L側SP出力電圧40V=200W出力、 0.0078%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E32. MM_100Hz入力、R側SP出力電圧40V=200W出力、 0.040%歪み。
                  L側SP出力電圧40V=200W出力、 0.041%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250kHz、右=1kHz。
E33. MM_500Hz入力、R側SP出力電圧40V=200W出力、 0.0104%歪み。
                  L側SP出力電圧40V=200W出力、 0.0105%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E34. MM_1kHz入力、R側SP出力電圧40V=200W出力、 0.0096%歪み。
                 L側SP出力電圧40V=200W出力、 0.0095%歪み。
                「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E35. MM_5kHz入力、R側SP出力電圧40V=200W出力、 0.033%歪み。
                 L側SP出力電圧40V=200W出力、 0.043%歪み。
                「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=100kHz。
E36. MM_10kHz入力、R側SP出力電圧40V=200W出力、 0.031%歪み。
                  L側SP出力電圧40V=200W出力、 0.040%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E37. MM_50kHz入力、R側SP出力電圧40V=200W出力、 0.0200%歪み。
                  L側SP出力電圧40V=200W出力、 0.0232%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=500kHz。
E4. フルパワー出力なので、 24V高速フアンが全回転でクーリング。
E5. 24時間エージング、 左は KENWOOD L−02a. 20台目
S. KENWOOD L−02a  の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 DLD(ダイナミック・リニアドライブ)サーキット・インテグレーテッドアンプ L02A
定格出力(両ch動作) 170W+170W(8Ω、20Hz〜20kHz)
250W+250W(4Ω、1kHz、THD 0.003%)
ダイナミックパワー 390W+390W(4Ω)
250W+250W(8Ω)
全高調波歪率 TUNER・AUX・TAPE→SP端子。
    定格出力時  20Hz〜20kHz(8Ω)=0.003%。
    1/2定格出力時 20Hz〜20kHz(8Ω)=0.003%
PHONO→SP端子(Vol−20dB)
    定格出力時  20Hz〜20kHz=0.004%
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) Tuner、Aux、Tape→SP端子:0.003%(8Ω)
周波数特性(Tuner、Aux、Tape→SP端子) DC〜400kHz -3dB
SN比(IHF-A、定格出力時、SP端子) Phono MM=91dB以上
Phono MC=73dB以上
Tuner、Aux、Tpae=110dB以上
サブソニックフィルター 18Hz、6dB/oct
ラウドネスコントロール(Volume-30dB) 30Hz〜100Hz連続可変
+3dB/+6dB/+9dB
ダンピングファクター(55Hz、8Ω) 10,000以上
ライズタイム 0.9μs
スルーレート ±150V/μs
入力感度/インピーダンス(定格出力時、SP端子) Phono MM=2.5mV/47kΩ
Phono MC=0.1mV/100Ω
Tuner、Aux、Tape=150mV/30kΩ
Phono最大許容入力(1kHz、歪率0.0007%) MM=350mV
MC=15mV
Phono RIAA偏差 20Hz〜20kHz ±0.2dB
出力レベル/インピーダンス Tape rec(pin)=150mV/430Ω
Pre out(最大出力)=2V/600Ω
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力(電気用品取締法) 420W
電源コンセント 電源スイッチ連動=2系統、250W
電源スイッチ非連動=1系統、500W
外形寸法 本体=幅480×高さ183×奥行343mm
電源部=幅480×高さ181×奥行163mm
ドッキング時=幅480×高さ183×奥行482mm
重量 本体=約17.5kg
電源部=約17kg
ドッキング時=約34.5kg
価格 55万円(1982年発売)
特色。
  • 新開発のMM・MC入力差替えイコライザーアンプ。
  • アンプの入力波形=スピーカーのドライブ波形。
  • スピーカーの入力端子までを保証するΣドライブ。
  • 低インピーダンス負荷にもすぐれたドライブ能力を示すダイナミック・パワーサプライ。
  • 大容量電源部。
  • 初段にデュアルFETを使ったDCパワーアンプ。
  • 各ステージを完全シールド、相互干渉を防いだシャーシ構造。
  • 鳴きを抑えた重量級設計。
  • Σドライブ理論にそった独自の回路設計。
  • 着脱可能なセパレート電源。
  • 豊富なファンクションを内蔵したスライドコントロールボックス。
使用上の注意。
  • 周波数によって、大幅にインピーダンスの変化するスピーカーシスムは、定格出力内でもプロテクトが働く場合があります。
  • 入力切り替えはリレーで行われますが、唯一「MM/MC」の切り替えはメカSWに成ります。
  • 電源SWはリレー投入ですので、長く使用しない場合は、コンセントを抜くか、外部SWで行いましょう。
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