HMA−9500. 34台目修理記録
平成23年12月1日到着   平成27年11月14日完成 
注意 このAMPはアースラインが浮いています。
    AMPのシャーシにSPの線(アース側)や入力のRCAプラグのアース側も接続してはいけません。
    RL−SPのアース線も接続(共通)してもいけません。
    本機の様に、電源コードがシールド(アース)付きの場合、シールド(アース)は本体かプラグのどちらかで外す事。

    又、DC(directconnection)入力が可能ですが、絶対に使用しないこと=ここ参照
A. 修理前の状況
  • 修理品の部品取りで購入。
    基本動作OK。

B. 原因
  • 各部経年劣化。

C. 修理状況
  • SP接続リレー交換。
    初段FET(電界効果トランジスター)交換。
    RLバイアス/バランスVR交換。
    電解コンデンサー交換(オーディオコンデンサー使用)。
    全ヒューズ入抵抗交換。
    1部整流ダイオード交換。
    配線手直し、補強。
    SP接続端子交換
    RCA端子交換
    電源コード交換
D. 使用部品
  • SP接続リレー         2個。
    初段FET(電界効果トランジスター) 2個。
    RLバイアス/バランス半固定VR  6個。
    ヒューズ入り抵抗           30個。
    電解コンデンサー          31個 。
    フイルムコンデンサー         4個。
    整流ダイオード交換        10個。
    WBT−0702    2組(定価で工賃込み)。
    WBT−0201    1組(定価で工賃込み)
    電源コード(3.5スケア)  2m(本体からプラグまで約1.2m)。
    3Pプラグ(Panasonic WF−5018)   1個。
E. 調整・測定

F. 購入費+修理費=販売価格=23.5万円で売却済み。

S. HITACHI Lo−D HMA−9500 の仕様(マニアルより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 右から見る。
A14. 点検中 後から見る
A15. 点検中 後左から見る
A16. 点検中 左から見る。
A17. 点検中 上から見る
A21. 点検中 下から見る
A22. 点検中 下前から見る
A23. 点検中 下後右から見る
A24. 点検中 下後から見る
A25. 点検中 下前左から見る
A31. 点検中 下蓋を取り、下から見る。
A32. 点検中 電源コード、プラグは暫く使用していない。
A33. 点検中 交換する電源ケーブル(3.5スケヤ)、PSE法で絶縁皮膜が厚い。
A34. 点検中 交換する電源プラグ
A35. 点検中 下蓋裏埃。
A41. 点検中 R側ドライブ基板の電解コンデンサー、使用時間が短いのか、外観は非常に綺麗。
A42. 点検中 L側ドライブ基板の電解コンデンサー、使用時間が短いのか、外観は非常に綺麗。
A43. 点検中 電源基板の電解コンデンサー、使用時間が短いのか、外観は非常に綺麗。
A44. 点検中 電源トランスの詰め物を見る、変色も、ヒビ割れも無。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理前 R側ドライブ基板
C12. 修理後 R側ドライブ基板 初段FET(電界効果トランジスター)、バランス・バイアス調整用半固定VR2個、SP接続リレー交換
                      フューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー9個、TR(トランジスター)2個交換
C13. 修理前 R側ドライブ基板裏
C132. 修理中 R側ドライブ基板裏 定電圧TR(トランジスター)の足の銅箔を広げる。
C14. 修理(半田補正)後 R側ドライブ基板裏 半田を全部やり直す。 普通はこれで完成。
C15. 完成R側ドライブ基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C21. 修理前 L側ドライブ基板
C22. 修理後 L側ドライブ基板 初段FET(電界効果トランジスター)、バランス/バイアス調整用半固定VR2個、SP接続リレー交換
                     フューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー9個、TR(トランジスター)2個交換
C23. 修理前 L側ドライブ基板裏
C232. 修理中 L側ドライブ基板裏 定電圧TR(トランジスター)の足の銅箔を広げる。
C24. 修理(半田補正)後 L側ドライブ基板裏 半田を全部やり直す。 普通はこれで完成。
C25. 完成L側ドライブ基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C31. 修理前 R側終段FET(電界効果トランジスター)
C32. 修理中 R側終段FET(電界効果トランジスター)、取り付け用絶縁マイカー
         熱伝導の良い「シリコン製絶縁シート」は比誘電率が、シリコーンオイル=2.60〜2.75、雲母=5〜8と、
         2倍の開きがあり、高域特性に影響が出るので、現在は未採用。
C33. 修理後 R側終段FET(電界効果トランジスター)
C34. 修理前 L側終段FET(電界効果トランジスター)
C35. 修理中 L側終段FET(電界効果トランジスター)、取り付け用絶縁マイカー
         熱伝導の良い「シリコン製絶縁シート」は比誘電率が、シリコーンオイル=2.60〜2.75、雲母=5〜8と、
         2倍の開きがあり、高域特性に影響が出るので、現在は未採用。
C36. 修理後 L側終段FET(電界効果トランジスター)
C51. 修理前 電源基板
C512. 修理中 電源基板、電解コンデンサー固定用の接着材が取り除かれていない、
                  当時は溶媒にトルエンが使用されており、銅を腐食する。
C513. 修理中 電源基板。
          電解コンデンサー固定するトルエン溶媒の接着剤を半田コテで暖めて接着力を弱めて取り去る。
          何処かの修理屋の様に、ドライバーで強引に取る事はしません!
          この様な古いタイプの安物ハンダコテの出番です、普段使用するコテは温調タイプ2本
C514. 修理後 電源基板、電解コンデンサー固定用の接着材を取り除いたて、防湿材を塗る。
C52. 修理後 電源基板。
          フューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー9個、整流ダイオード10個、TR(トランジスター)4個交換。
C53. 修理前 電源基板裏
C54. 修理(半田補正)後 電源基板裏 半田を全部やり直す
C55. 完成電源基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C56. 修理中 絶縁シート
C61. 修理前 RCA端子
C62. 修理中 RCA端子取り付け穴。
C63. 修理後 RCA端子 WBT−0201 使用。
C64. 修理前 RCA端子裏
C65. 修理(半田補正)後 RCA端子裏 半田を全部やり直す
C66. 完成RCA端子基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C67. 修理中 RCA端子基板の切り換えSW分解。
C68. 修理中 RCA端子基板の切り換えSW分解。端子を洗浄する。
C69. 修理中 RCA端子基板の切り換えSW分解。
                            使用するのは端の1回路のみ、内側の綺麗な接触子と交換して組む。
C71. 修理前 R−SP接続端子
C72. 修理中 R−SP接続端子取り付け穴。
C73. 修理中  R−SP接続端子穴加工後
C74. 修理(交換)後 R−SP接続端子、 WBT SP端子 WBT−0702
C75. 修理前 R−SP接続端子裏配線
C76. 修理後  R−SP接続端子裏配線
C81. 修理前 L−SP接続端子
C82. 修理中 L−SP接続端子取り付け穴。
C83. 修理中 L−SP接続端子穴加工後。
C84. 修理(交換)後 L−SP接続端子、 WBT SP端子 WBT−0702
C85. 修理前 L−SP接続端子裏配線
C86. 修理後  L−SP接続端子裏配線
C91. 修理前 R側ドライブ基板へのラッピング線
C92. 修理後 R側ドライブ基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる
           写真紛失
C93. 修理前 L側ドライブ基板へのラッピング線
C94. 修理後 L側ドライブ基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる
           写真紛失
C95. 修理前 R側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線
C96. 修理後 R側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる
C97. 修理前 L側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線
C98. 修理後 L側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる
CA1. 修理前 電源ケーブル取り付け部
CA2. 修理中 電源ケーブル取り付け部穴加工前。
                 SP接続端子との距離を取る為に、下右方向へ広げる為、昔ながらのヤスリで削る。
CA3. 修理中  電源ケーブル取り付け部穴加工後。
CA4. 修理(交換)後 電源ケーブル取り付け部
CA5. 修理前 電源ケーブル内側取り付け部
CA6. 修理中 電源ケーブル端末処理。
CA7. 修理中 電源ケーブル内側取り付け部。 ラグ端子穴に入らないので、銅線で絡げて固定する。
CA8. 修理後 電源ケーブル内側取り付け部。 更にハンダで固定する。
CA9. 修理中 3Pプラグにケーブル取り付。 差し込み固定が一般ですが、時計方向に巻き付けると良い。
           上のK線=巻き付いた端側、 下の白線=挿入した側。
           これで差し込み固定の3倍位接触面積が増し、接触抵抗が低くなる。
C9A. 修理中 3Pプラグにケーブル取り付。差し込み固定が一般ですが、時計方向に巻き付けると良い、反対側。
           上の白線=巻き付いた端側、 下のK線=挿入した側。
           これで差し込み固定の3倍位接触面積が増し、接触抵抗が低くなる。
C9B. 完成 3Pプラグにケーブル取り付。 被覆部も十分に差し込む。
C9C. 完成 3Pプラグにケーブル取り付。 被覆部も十分に差し込む、反対側。
CB1. 修理前 終段FET(電界効果トランジスター)電源のフイルムコンデンサー。
CB2. 修理後 終段FET(電界効果トランジスター)電源のフイルムコンデンサー、4個追加。
CC1. 交換部品
CD1. 修理前 下から見る
CD2. 修理後 下から見る
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
       表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
       表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
     よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E21. 50Hz入力、R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.00366%歪み。
              L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.00360%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. 100Hz入力、R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.00439%歪み。
               L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.00428%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. 500Hz入力、R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.00588歪み。
               L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.00604%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. 1kHz入力、R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.00660%歪み。
              L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.00677%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. 5kHz入力、R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.00817%歪み。
             L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.00844%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. 10kHz入力、R側SP出力電圧33V=145W出力、 0.00735%歪み。
               L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.0758%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. 50kHz入力、R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.00526%歪み。
               L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.00537%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E28. 100kHz入力、R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.00918%歪み。
                L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.00983%歪み。
               「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
               このAMPの特色で、全く落ちない!
E3. フルパワーなので、24V高速フアンが全回転でクーリング。
                終段FET(電界効果トランジスター)用電源には、さらにフイルムコンデンサー追加する。
E4. 完成  24時間エージング、 右は Pioneer SX−737
                       9500m-2s
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