YAMAHA C−6修理記録
2021/7/22購入  月日完成
A. 修理前の状況
  • 研究用にオークションで落札。


B.  原因・現状
  • 各部経年劣化が多く、測定出来ず。

C. 修理状況
D.  使用部品
  • オーディオ用電解コンデンサー          個(ニチコン・ミューズ使用)。
    フイルムコンデンサー               個。
    半固定VR                      個。
    TR(トランジスター)                 個。
    FET(Field Effect Transistor)              個。
    3Pインレット                     1個、 FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ使用。
    テフロン絶縁型RCA端子             組個。


E. 調整・測定


F. 上位測定器による 調整・測定

F.  修理費(改造費)       ,000円
                     オーバーホール修理。

Y. ユーザー宅の設置状況

S. YAMAHA C−6 の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る。
A16. 点検中 上下カバーを取り、上から見る。
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る
A26. 点検中 上下カバーを取り、下から見る。
A31. 点検中 電源コード取り付け部。
A32. 点検中 電源コードを取り、3Pインレットに交換。 FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ使用。
A41. 点検中 PHONO、TUNER、AUX入力RCA端子。
A42. 点検中  PHONO、TUNER、AUX入力RCA端子。 テフロン絶縁型と交換。
A51. 点検中 TAPE_入出力、プリ出力RCA端子。
A52. 点検中 TAPE_入出力、プリ出力RCA端子。 テフロン絶縁型と交換。
A53. 点検中 交換するテフロン絶縁製RCA端子。 中心電極は円筒状で4つ割方式。
A61. 点検中 WBT製RCA端子 WBT−0210Cuも交換可能。 さらに複雑な構造で「カチ」と差し込み感を与える。
A62. 点検中 WBT製RCA端子 WBT−0210Agも交換可能。。 さらに複雑な構造で「カチ」と差し込み感を与える。
A63. 点検中 WBT製RCA端子 WBT−0201。 さらに複雑な構造で「カチ」と差し込み感を与える。
A64. 点検中 最近の「RCAプラグ」の中心電極は2割になっているので接触不良が起きにくい。
C. 修理状況
C11.  修理前 MC−AMP基板
C12.  修理後 MC−AMP基板 電解コンデンサー10個、半固定VR2個交換
C13.  修理前 MC−AMP基板裏
C14.  修理(半田補正)後 MC−AMP基板裏 。 全ての半田をやり修す。
C15.  完成MC−AMP基板裏。 洗浄後さらに防湿材を塗る。
C21.  修理前 R−MC−AMP基板
C23.  修理前 R−MC−AMP基板裏
C24. 修理(半田補正)後 R−MC−AMP基板裏。 全ての半田をやり修す。
C25. 完成R−MC−AMP基板裏。 洗浄後さらに防湿材を塗る。
C31.  修理前 L−MC−AMP基板
C33.  修理前 L−MC−AMP基板裏
C34. 修理(半田補正)後 L−MC−AMP基板裏。 全ての半田をやり修す。
C35. 完成L−MC−AMP基板裏。 洗浄後さらに防湿材を塗る。
C41. 修理前 EQ−AMP基板
C42. 修理後 EQ−AMP基板 電解コンデンサー7個、フイルムコンデンサー18個、半固定VR4個交換
C43. 修理前 EQ−AMP基板裏
C44. 修理(半田補正)後 EQ−AMP基板裏。 全ての半田をやり修す。
C45. 完成EQ−AMP基板裏。 洗浄後さらに防湿材を塗る。
C46. 修理前 EQ−AMP基板電解コンデンサー固定するトルエン溶媒の接着剤。
C47. 修理後 EQ−AMP基板。 トルエン溶媒の接着剤を取り去り、コートを塗布後。
C48. 修理前 EQ−AMP基板電解コンデンサー固定するトルエン溶媒の接着剤2。ジャンパー線を腐食する。
C49. 修理後 EQ−AMP基板。 トルエン溶媒の接着剤を取り去り、コートを塗布後。
C51. 修理前 整流基板
C52. 修理後 整流基板 電解コンデンサー4個交換、リレー3個修理
C53. 修理前 整流基板裏
C54. 修理(半田補正)後 整流基板裏。 全ての半田をやり修す。フイルムコンデンサー2個追加。
C55. 完成整流基板裏。 洗浄後さらに防湿材を塗る。
C56. 修理前 整流基板電解コンデンサー固定するトルエン溶媒の接着剤2。ジャンパー線を腐食する。
C57. 修理後 整流基板。 トルエン溶媒の接着剤を取り去り、コートを塗布後。
C61. 修理前 定電圧基板
C62. 修理後 定電圧基板 電解コンデンサー9個、フイルムコンデンサー2個、半固定VR2個交換。
C63. 修理前 定電圧基板裏
C64. 修理(半田補正)後 定電圧基板裏。 全ての半田をやり修す。
C65. 完成定電圧基板裏。 洗浄後さらに防湿材を塗る。
C71. 修理前 ToneControl基板
C72. 修理後 ToneControl基板。 電解コンデンサー2個、フイルムコンデンサー2個、半固定VR2個交換
C73. 修理前 ToneControl基板裏
C74. 修理(半田補正)後 ToneControl基板裏 。 全ての半田をやり修す。
C75. 完成ToneControl基板裏。 洗浄後さらに防湿材を塗る。
C76. メインVR点検・清掃
C81. 修理前 PHONO、TUNER、AUX入力RCA端子。
C82. 修理(交換)後 PHONO、TUNER、AUX入力RCA端子。
C91. 修理前 TAPE_入出力、プリ出力RCA端子。
C92. 修理(交換)後 TAPE_入出力、プリ出力RCA端子。
C93. 修理(交換)中 交換RCA端子への配線。
               電線の先を折り返し、端子への接触面積を広げる、ハンダは固定用。
C94. 修理(交換)中 交換RCA端子への配線、拡大。
               電線の先を折り返し、端子への接触面積を広げる、ハンダは固定用。
CA1. 修理前 電源コード取り付け部。
CA2. 修理(加工)中 Pインレット取り付け穴を開ける、ハンドツールなので時間がかかる。
CA3. 修理(交換)後 電源コードを取り、3Pインレットに交換。
CA4. 修理(交換)後 3Pインレット裏の配線。 アースはしっかりと取る。
CB1. リードリレーの修理中。 下にあるのが交換する素子。
CB2. リードリレーの修理後。 下にあるのが交換すした素子。
CC1. パネル清掃
CC2. 修理前 ボリュームストッパーがヒビ割れ。
CC3. 修理後 ボリュームストッパーがヒビ割れ。割れをスズメッキ線で防止し、更に接着する。
CD1. 交換部品 
CD2. 交換部品、液漏れした電解コンデンサー。 
CD3. 交換部品、ブロック電解コンデンサー比較。左付いていた=680μ/63WV、交換する右=4700μ/63WV。 
CE1. 修理前 上から
CE2. 修理後 上から
CE3. 修理前 下から
CE4. 修理(半田補正)後 下から
CE5. 修理(洗浄後)後 下から
CE6. 完成、後から見る。 綺麗なお尻で帰ります。
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整。
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E11. AUX_50Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00288%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00240%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E12. AUX_100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00775%歪み。
                   L側出力電圧=2V、 0.00742%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E13. AUX_500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00255%歪み。
                   L側出力電圧=2V、 0.00240%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E14. AUX_1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00246%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.00230%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E15. AUX_5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00617%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00512%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E16. AUX_10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0614%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0516%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E17. AUX_50kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00420%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.00449%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
E18. AUX_100kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00775%歪み。
                   L側出力電圧=2V、 0.00742%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
E21. MM_50Hz入力、 R側出力電圧=2V、 0.00484%歪み。
     PHONO_3入力、 L側出力電圧=2V、 0.00474%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. MM_100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00512%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.00542%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. MM_500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00449%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.00491%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. MM_1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00427%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00481%歪み。
                      「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. MM_5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00485%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00454%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. MM_10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00518%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00423%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. MM_50kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.01239%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.01077%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
E41. MC_50Hz入力、 R側出力電圧=2V、 0.00899%歪み。
     PHONO_2入力、 L側出力電圧=2V、 0.00898%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E42. MC_100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00554%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.00541%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E43. MC_500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00435%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00503%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E44. MC_1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00517%歪み。
                L側出力電圧=2V、 0.00549%歪み。
                      「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E45. MC_5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00679%歪み。
                L側出力電圧=2V、 0.00684%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E46. MC_10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.001060%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.001064%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E47. MC_50kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0917%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.0932%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
F. 上位測定器による 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定
F1. 入出力特性測定(AUX入力)
      AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2. 入出力特性測定(AUX入力) Low−Cut ON
      AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F3. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最大
      AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F4. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最小
      AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F5. 歪み率特性測定(AUX入力)
     AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F6. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−2
      MM入力 入力電圧=2mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F7. 入出力特性測定(MC入力)=PHONO−1
     MC入力端子へ0.2mV入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F8. 引き続き24時間エージング。 左は Marantz  PA02
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況、 正面から見る。
S. YAMAHA C−6 の仕様(カタログ・マニアルより) 
型式 コントロールアンプ C−6
アンプ部
入力感度/インピーダンス Phono1 MC=100μV/100Ω
Phono1/2 MM=2.5mV/47kΩ/220μF
Aux、Tuner、TapePB1/2=150mV/47kΩ
最大許容入力(1kHz、0.01%) Phono1 MC=9mV以上
Phono1/2 MM=240mV以上
Aux、Tuner、TapePB1/2=1V以上
定格出力/インピーダンス/最大出力 Pre out=2V/950Ω/13V以上
Rec out=150mV/220Ω/13V以上
周波数特性 Phono1 MC=20Hz〜20kHz 0±0.3dB(RIAA)
Phono1/2 MM=20Hz〜20kHz 0±0.2dB(RIAA)
Aux、Tuner、TapePB1/2=10Hz〜100kHz 0±0.2dB
SN比
(IHF-Aネットワーク、定格出力時)
Phono1 MC=71dB(250μV、0Ω入力ショート)
Phono1/2 MM=83dB以上(0Ω入力ショート)
Aux、Tuner、TapePB1/2=102dB以上(5.1kΩ入力ショート)
残留ノイズ 100dBm(Vol.min)
全高調波歪率(20Hz〜20kHz) Phono1 MC=0.025%以下(Vol.-30dB、2V出力)
Phono1/2 MM=0.003%以下(Vol.-30dB、2V出力)
Aux、Tuner、TapePB1/2=0.002%以下(Vol.max、10V出力)
チャンネルセパレーション
(1kHz、Vol.-30dB)
Phono1 MC=70dB以上(0Ω入力ショート)
Phono1/2 MM=70dB以上(0Ω入力ショート)
Aux、Tuner、TapePB1/2=70dB以上(5.1kΩ入力ショート)
混変調歪率 Aux、Tuner、TapePB1/2=0.003%(10V出力)
フィルター特性 Low Filter=15Hz、12dB/oct
High Filter=10kHz、12dB/oct
オーディオミューティング -20dB
トーンコントロール部
周波数コントロール Low=31.5Hz〜640Hz、連続可変
High=640Hz〜12.5kHz、連続可変
レベルコントロール Low、High=±12dB、連続可変
バンド幅コントロール Wide、Narrow=0.3〜3、連続可変
ヘッドフォンアンプ部
定格出力 1V
出力インピーダンス 180Ω
最大出力 12mW(8Ω)
その他
ACアウトレット switched=2系統、total200Wmax
unswitched=1系統、200Wmax
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 37W
外形寸法 幅435x高さ114.3x奥行338.5mm
重量 6.4kg
価格 ¥98,000(1980年頃)
                         c6-i
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